【日本酒 テイスティング】醸し人九平次(かもしびとくへいじ) 純米大吟醸 2020|リカーバード【醸造酒】

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【日本酒 テイスティング】醸し人九平次(かもしびとくへいじ) 純米大吟醸 2020

  1. 基本データ
  2. 色合い
  3. 香り
  4. アタック・第一印象
  5. 味わい・テイスティング
  6. 総評・コメント

 

【基本データ】濃厚な甘みと重層的テクスチャー、エレガントな酒質が魅力

醸し人九平次_記事

・容量     [ 720ml ]

・アルコール度数[ 16度 ]

・原産国    [ 日本・愛知県 ]

・入手難度

容易               やや困難              極めて困難 

1・・・・・・・・・2・・●・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

 

・飲み頃の温度

冷凍                常温              ホット、熱燗 

1・・・・・・●・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

 

・カクテルベースとして

向いていない(難しい)        普通               向いている 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・●3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

0 使ってはいけない(もったいない)

 

色合い

 

濃淡

無色透明              琥珀色               近黒色

0・・・・・・・・・1・・●・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

 ・カラー[ 黄色みが強めの色合い。白ワインのよう。 ]

 

香り

 

赤果実系

・ラズベリー ・さくらんぼ

 

黒果実系

・カシス ・ブルーベリー

 

柑橘系

・オレンジ ・青リンゴ ・マスカット

 

トロピカルフルーツ系

・マンゴー ・パイナップル

 

その他果実

・メロン ・桃 ・アプリコット(杏) ・バナナ ・マーマレード

 

スパイス系他

・白 ・黒こしょう ・生姜(ジンジャー) ・シナモン 

・ジャスミン茶 ・香草類(ハーブ)・オレンジピール

 

ミネラル系他

・石灰 ・チョーク ・貝殻

 

シリアル(穀物類)系他

・米 ・もち米

 

花・草木・自然系他

・バラ ・ラベンダー ・カエデ(メイプル) ・ハチミツ ・森林 

・サトウキビ(黒糖) ・アボカド ・ココナッツ ・樹脂 ・白樺(シラカバ)

 

樽香・熟成由来の香り

・バーボン樽香 ・ラム樽香 ・カラメルミ ・バニラ ・ドライフルーツ

・クッキー ・ビスケット ・タフィー

 

乳製品系

・ミルク ・バター ・ヨーグルト ・乳酸

 

ペトロール(石油)・アルコール臭系系

・セメダイン ・ボンド ・ラムネ

 

アタック・第一印象

 

弱い                普通                強い 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 16度の度数からくるしっかりとしたアタック。 ]

 

味わい・テイスティング

 

甘味

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・●・・・・・・・5

コメント[ 濃厚なバニラを思わせるような米由来の強い甘み。 ]

 

辛み

弱い                普通                強い

1・・・●・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 僅かにピリッとした飲み口からドライさを感じる程度。  ]

 

酸味

なし                普通                強い

0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・●・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ 強さはあるものの、エレガントな酸味。  ]

 

苦味・渋味

なし                普通                強い

0・・・・・・・・・1・・・・・・・●・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ 敢えて味わいの中に渋みや苦味を残している。 ]

 

旨味

なし                普通                強い

0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・●・・3・・・・・・・・・4

コメント[ 濃厚。ハチミツを連想させるような米の旨みを引き出している。  ]

 

凝縮感・熟成感

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4●・・・・・・・・5

コメント[ 米の凝縮感が溢れてくるような風味。 ]

 

個性

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・●・・・・・5

コメント[ 唯一無二の“醸し人九平次”の個性。 ]

 

味わいから感じるフレーバー

・ミネラリィ ・フローラル ・フルーティ

 

飲み口(風味・酒質)

・鮮烈な ・繊細な ・フレッシュ ・洗練された ・生き生きとした 

・メリハリのきいた・刺激的な ・鮮やかな ・弾けるような ・ピリッとした ・鮮明な

・しっとりとした ・綺麗な ・滑らかな ・まろやかな ・とろみのある ・まとまった 

・精妙な ・ケーキのような ・伸びやかな

・まったりとした ・とろけるような ・馥郁(ふくいく)とした ・エレガント

・甘やかな ・甘美な ・気品のある ・魅力的な ・ビロードのような ・豊かな

・奥深い ・芳醇な ・豊潤な ・ふくよかな ・贅沢な ・高級感のある

・艶やかな ・味わい深い ・確かな ・絶妙な ・類を見ない ・非凡な

・しっかりした ・華やかな ・芯のある ・濃密な ・飲み応えのある

・深みのある ・コクのある ・濃厚な ・ボリュームのある ・はっきりとした

・力強い ・骨太な ・重厚な ・ユニークな ・複雑な ・重層的な

・凝縮感のある ・特別な ・個性的な

バランス

平凡                 一般的                 良好

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・●・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 様々な要素をまとめ上げて1つの味わいに仕立て上げている。  ]

 

ボディ・骨格

ライト              ミディアム           フル・ヘビー

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・●4・・・・・・・・・5 

コメント[ 純米大吟醸酒としては珍しい程のフルボディ。 ]

 

フィニッシュ

短い                普通                長い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ バターやミルクのような甘みが残り続ける。 ]

 

総評・コメント

 

今回ご紹介するのは「醸し人九平次(かもしびとくへいじ) 純米大吟醸 2020」です。

醸し人九平次」の蔵元は「萬乗醸造(ばんじょうじょうぞう)」で、愛知県名古屋市にあります。

その歴史は古く、創業は1647年(正保=しょうほう4年)で、江戸幕府は3代将軍徳川家光の時代に当たります。

実は愛知の酒造りは歴史が長く、その中でも「萬乗醸造」350年以上にわたって続いている老舗の蔵元ということですね。

「九平次(くへいじ)」とは「萬乗醸造」の蔵元が代々受け継いでいく名前で、現在の久野 九平治さん15代目に当たります。

これまで連綿と酒蔵としての歴史を重ねてきた「萬乗醸造」ですが、15代の久野 九平治さんは高度成長期の大量生産的な日本酒造りのスタイルに疑問を抱きます。

そして1997年(平成9年)「気品、優しさ、懐かしさ」をテーマにして、大量生産から手造り農家的な仕事のやり方に戻して誕生したのがこの「醸し人九平次」です。

彗星のごとく日本酒業界に現れた「醸し人九平次」ですが、あっという間に業界を席巻していきます。

2002年には全商品が吟醸酒クラス以上2006年にはパリにある三つ星レストランにオンリストされて本格的に輸出を開始、2009年には全商品が純米吟醸酒もしくは純米大吟醸酒クラスに統一されます。

更に2010年には兵庫県黒田庄(くろだしょう)山田錦の自家栽培を開始、徹底的にテロワールに拘った原料米作りに着手します。

また2015年にはフランス・ブルゴーニュ地方でワイン醸造所を取得、日本酒造りにとどまらずワインの生産にまでチャレンジを始めました。

日本酒というカテゴリに収まらず、「醸造酒」という大きな括りで飽くなき挑戦を繰り返す「萬乗醸造」、これからの活動が注視されます。

 

「醸し人九平次 純米大吟醸 2020」の基本データは以下の通りです。

種類:純米大吟醸/アルコール度数:16度/精米歩合:50%/原料:米(山田錦)、米麴/

日本酒度、アミノ酸度、酸度、使用酵母等は非公開

 

「醸し人九平次2020」の年号「2020」ですが、これは原料米が収穫された年を表しています。

ですからこのボトルは「2020年に収穫された山田錦を使って醸造をしている」ということです。

ワイン等ではヴィンテージ(収穫年)を表記することは一般的ですが、日本酒においてはまだまだ珍しい取り組みです。

一方で、ヴィンテージが明記されることで、収穫年によって味わいの違いを比較できるという新たな楽しみも生れますね。

またボトルネックに表記されている「EAU DU DÉSIR」というフランス語ですが、これは「希望の水」を意味します。

お酒関連の文言としては「命の水」という表現は多く用いられますが、これは「醸し人九平次」の味わいを言い表した独特の表現です。

 「醸し人九平次 純米大吟醸 2020」のテイスティング(唎き酒)ですが以下の通りです。

香りは大吟醸酒らしい様々なフルーツを思わせる吟醸香が漂ってきます。メロンや桃、バナナやオレンジ等の華やかな芳香です。

その中には日本酒としては珍しい、バニラや蜂蜜のニュアンスも感じられます。

口に含むとその感覚は一層強まり、驚くほど濃厚な米由来の甘みが溢れてきます。

ミルクやバター、蜂蜜やバニラ、カステラ等を想起させる甘みです。ここまで甘みの強い大吟醸酒も滅多にありません。

また甘みだけでなく重層的に酸味や僅かな苦味、旨みといった要素が織りなすように顔を出してきて、複雑なテクスチャーが感じられます。

どこか白ワインのようなニュアンスでありながら、決して白ワインでは表現できないような不思議な味わいです。

幾重にも折り重なった味わいの要素が高いレベルでバランスしていて、骨太でありながらエレガントな逸品です。

これらの二律背反的な味わいの組み立てが料理とのマッチングにも影響を与えていて、和食から洋食まで合わせる相手を選びません。

唯一難点を挙げるとすれば、その値段です。720mlのボトルで4,000円弱しますが、決してリーズナブルな価格ではありません。

ただ、純米大吟醸酒クラスの「特定名称酒」がこのクオリティでいただけるのは、お得な買い物だとも言えます。

ちょっと風変わりな、でも美味しい日本酒を飲みたいという向きには、是非オススメしたい一本です!

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