【日本酒 テイスティング】男山 寒酒(かんしゅ) 特別本醸造|リカーバード【醸造酒】

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【日本酒 テイスティング】男山 寒酒(かんしゅ) 特別本醸造

  1. 基本データ
  2. 色合い
  3. 香り
  4. アタック・第一印象
  5. 味わい・テイスティング
  6. 総評・コメント

 

【基本データ】飲み進むと徐々に心地良い飲み口に変わっていく、甘口の男山

まんなか

 

・容量     [ 720ml ]

・アルコール度数[ 13 ]

・原産国    [ 日本・北海道 ]

・入手難度

容易               やや困難              極めて困難 

1・・・・・・・・●2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

 

・飲み頃の温度

冷凍                常温              ホット、熱燗 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・●・・・・・・4・・・・・・・・・5

 

・カクテルベースとして

向いていない(難しい)        普通               向いている 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・●3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

0 使ってはいけない(もったいない)

 

色合い

 

濃淡

無色透明              琥珀色               近黒色

0・・・・●・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

 ・カラー[ ほぼ無色透明だが、若干黄色みが入っている印象。 ]

 

香り

 

赤果実系

 ・イチゴ ・ザクロ

 

黒果実系

 ・プラム

 

その他果実

 ・スモモ ・イチジク

 

スパイス系他

 ・白・黒こしょう ・ジュニパーベリー(松ヤニ)

 ・漢方薬  ・イソジン

 

ミネラル系他

 ・石灰 ・鉄  ・鉱分

 

シリアル(穀物類)系他

 ・米  ・もち米 ・豆類 ・蕎麦

 

花・草木・自然系他

 ・梅 ・藁(わら) ・土 ・キノコ類 ・アボカド

 ・ココナッツ ・オリーブ ・樹脂 ・セロリ

 

樽香・熟成由来の香り

 ・杉樽香 ・燻香 ・焦げ臭 ・炭

 

乳製品系

 ・ミルク ・バター

 

ペトロール(石油)・アルコール臭系系

 ・革製品 ・ダンボール

  コメント[  杉樽香や麹由来の香り等が漂ってくる。     ]

 

アタック・第一印象

 

弱い                普通                強い 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3●・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 13度の度数のわりにはしっかりとしたアタック。 ]

 

味わい・テイスティング

 

甘味

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・●・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ しっとりとした甘口。香りほど麹由来の甘さは感じない。 ]

 

辛み

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2●・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 辛さはかなり抑え気味 ]

 

酸味

なし                普通                強い

0・・・・・●・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ 僅かに感じる程度で、ほとんど酸味はない。 ]

 

苦味・渋味

なし                普通                強い

0・・・・・・・●・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ 口中に微かな渋味を感じる。 ]

 

旨味

なし                普通                強い

0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・●・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ 甘辛、渋味のバランスのいい旨み。 ]

 

凝縮感・熟成感

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・●・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 凝縮感はかなり弱い。 ]

 

個性

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2●・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 特に飲み始め、特徴が散らかっていて個性に欠けるイメージ。 ]

 

味わいから感じるフレーバー

 ・ウッディ ・ミネラリィ ・シリアル様

 

飲み口(風味・酒質)

 ・スムーズ ・ピュア ・爽やか ・淡麗 ・ さっぱりとした

 ・フレッシュ ・さらりとした ・マイルド ・じんわり

 ・しっとりとした ・しなやかな ・柔らかな ・まろやかな

 ・ソフト ・穏やかな ・心地よい ・懐かしさを感じる ・控えめな

 

バランス

平凡                 一般的                 良好

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・●・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 飲み進んでいくうちに心地良いバランスになっていく。 ]

 

ボディ・骨格

ライト              ミディアム           フル・ヘビー

1・・・・・・・・・2・・・・・・●・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5 

コメント[ 味わいのイメージよりも軽い印象を受ける。 ]

 

フィニッシュ

短い                普通                長い

1・・・・・・・・・2・・・・・・●・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 短めだが、味わいはしっかり残る。 ]

 

総評・コメント

 

 今回ご紹介するのは「男山(おとこやま) 寒酒(かんしゅ) 特別本醸造」です。

旭川だけでなく、北海道を代表する銘酒として知られている「男山」ですが、明治初期の北海道には200を超える酒蔵があったと言われています。

その後の時代の変遷を受けて、今では10数余りの酒蔵にまで数を減らしていますが、「国稀酒造」「高砂酒造」「金滴酒造」「三千櫻酒造」等、全国に名前を知られている酒蔵は、「男山」以外にも数多くあります。

また全国には「男山」の名前を冠する酒蔵が20銘柄以上あるとも言われていますが、その本家本元である「木綿屋男山本家」を名乗れるのは、この北海道の「男山株式会社」のみです。

その歴史は350年以上に及び、かつて江戸幕府の官用酒として「御免酒(ごめんしゅ)」と呼ばれ、歌舞伎や浮世絵にも何度も取り上げられた程の人気を誇ったと伝わります。

(因みに現在の「男山」のラインナップの中にも、同様の名前の「御免酒」は存在しています。)

伊丹で産声を上げた「男山」が、350年以上の時を経て、北海道の地で大輪の花を咲かせたという訳ですね。

 

酒名の「寒酒(かんしゅ)」ですが、寒の時期(寒の入りから立春までの期間=1月上旬から2月上旬)に仕込んだ、いわゆる「寒造り」のお酒を指します。

「男山 寒酒」は、これを更に夏を超えて酒蔵で熟成、品質を向上させたもので、「秋上がり」「冷やおろし」と呼ばれる種類の日本酒になります。

因みにですが、江戸時代には1年を通じての酒造り「四季醸造」が行なわれていて(真夏を除く)、時期により「新酒(しんしゅ)」「間酒(あいしゅ)」「寒前酒(かんまえざけ)」「寒酒(かんしゅ)」「春酒(はるざけ)」と呼ばれていました。値段的には、「寒前酒(かんまえざけ)」「寒酒(かんしゅ)」の順に高かったそうです。

また「特別本醸造」の定義ですが、「米・米麹・醸造アルコールを原料として精米歩合は60%以下、かつ香味があり色沢が特に良好なもの」となります(詳細は日本酒の「特定名称酒」のページをご参照下さい)。

 

「男山 寒酒 特別本醸造」の基本データは以下の通りです。

アルコール度数:13度/種類:特別本醸造/精米歩合:60%/日本酒度:-3.0/アミノ酸度:1.3/原材料:米(国産)、米麴(国産米)、醸造アルコール/

 

「男山 寒酒 特別本醸造」のテイスティング(唎き酒)ですが、以下の通りです。

 まず香りですが、グラスに注いだ直後には麹由来の杉樽のような香り(いわゆる「日本酒的な香り」)が立ち上がってきます。これはお酒を温めるほどに強く感じられるようです。

ただ、全体的には穏やかな印象で、それほど強い日本酒臭ではありません。

口に含むと一般的な「男山」のイメージとは違って、かなり「甘口」の押し出しが前面に出てきます。

実際、日本酒度もマイナスとなっているように、お米の甘みや旨みが主張されています。

とは言っても1970年代の日本酒のようなしつこくベタつくような甘さではなく、むしろあっさりとした喉越しの良さです。

そのせいか、最初少しとっつきにくかった印象が、飲み進んでいくうちに徐々に心地良い飲み口に変化していきます。

当初は味わいの要素が散らばった印象を受けますが、段々とこなれていくようなイメージです。

爽やかであっさりとした甘口は、料理の引き立て役としても優れていて、さっぱりとした料理(刺身などの海鮮系料理、お出汁を使った鍋料理、焼き魚等)とは好相性です。

冷やかぬる燗ぐらいの温度帯が、このお酒のポテンシャルを十分に感じられると思いますが、アルコール臭がやや苦手な人は、冷やしてお飲みになる事をお勧めします。

「男山」の豊富なバリエーションの1つとして、その違いを楽しんでみてください!

 

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