【日本酒 テイスティング】白菊(しらぎく) 初しぼり 仕込み一号(令和3年12月) 原酒生酒|リカーバード【醸造酒】

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【日本酒 テイスティング】白菊(しらぎく) 初しぼり 仕込み一号(令和3年12月) 原酒生酒

  1. 基本データ
  2. 色合い
  3. 香り
  4. アタック・第一印象
  5. 味わい・テイスティング
  6. 総評・コメント

 

【基本データ】毎年期間限定でリリースされる、貴重な白菊の“佳酒”

白菊

 

・容量     [ 720ml ]

・アルコール度数[ 17度以上18度未満 ]

・原産国    [ 日本・茨城県 ]

・発泡性

無                 普通                  強 

0・・●・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

 

・入手難度

容易               やや困難              極めて困難 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5

 

・飲み頃の温度

冷凍                常温              ホット、熱燗 

1・・・・・●・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

 

・カクテルベースとして

向いていない(難しい)        普通               向いている 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5

0 使ってはいけない(もったいない)

 

色合い

 

濃淡

無色透明              琥珀色               近黒色

0・・・・・・・・・1●・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

上記に当てはまらない

 ・カラー[ 僅かに琥珀色。 ]

 

香り

 

赤果実系

 ・イチゴ  ・ラズベリー ・ザクロ ・リンゴ

 

黒果実系

 ・ブルーベリー ・プラム

 

柑橘系

 ・シトラス ・青リンゴ ・マスカット

 

トロピカルフルーツ系

 ・ライチ ・パイナップル

 

その他果実

 ・桃 ・洋ナシ ・バナナ ・フランボワーズ ・マーマレード

 

スパイス系他

 ・シナモン ・香草類(ハーブ) ・ジュニパーベリー(松ヤニ)

 ・ハッカ

 

ミネラル系他

 ・石灰 ・貝殻

 

シリアル(穀物類)系他

 ・米・もち米

 

花・草木・自然系他

 ・カエデ(メイプル) ・ハチミツ ・森林

 ・ココナッツ ・樹脂

 

樽香・熟成由来の香り

 ・バニラ ・ドライフルーツ ・クッキー ・ビスケット

 

乳製品系

 ・ミルク ・バター ・ヨーグルト・乳酸

 

ペトロール(石油)・アルコール臭系系

 ・ラムネ ・麹由来

 

アタック・第一印象

 

弱い                普通                強い 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ ガツンとアタックが押してくる。 ]

 

味わい・テイスティング

 

甘味

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・●・4・・・・・・・・・5

コメント[ 濃厚な甘み。ハチミツ、バニラ様。 ]

 

辛み

弱い                普通                強い

1・・●・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ ほとんど感じられない。  ]

 

酸味

なし                普通                強い

0・・・・・・・●・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ 酸味は抑え気味。穏やか。 ]

 

塩味

なし                普通                強い

0・・・・・●・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ 後口で僅かにブリニー。 ]

 

旨味

なし                普通                強い

0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・●3・・・・・・・・・4

コメント[ 甘みがそのまま米の旨みに直結している。 ]

 

凝縮感・熟成感

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・●・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 濃厚な米の凝縮感。 ]

 

個性

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・●・・・・・・・5

コメント[ 新酒としての個性が際立っている。 ]

 

味わいから感じるフレーバー

 ・ミネラリィ ・フルーティ ・シリアル様

 

飲み口(風味・酒質)

 ・ピュア ・透明感 ・新鮮な ・フレッシュ ・さらりとした

 ・生き生きとした ・若々しい ・瑞々しい ・ピリッとした

 ・じんわり ・しっとりとした ・ミルキー ・しなやかな ・滑らかな

 ・まろやかな ・自然な ・素朴な ・メロー ・心地よい ・懐かしさを感じる

 ・とろみのある ・ジューシーな ・口当たりの良い ・とろけるような

 ・馥郁(ふくいく)とした ・甘やかな ・暖かみのある ・ビロードのような

 ・豊かな ・芳醇な ・豊潤な ・ふくよかな ・味わい深い ・リッチな

 ・ねっとりとした ・厚みのある ・飲み応えのある ・コクのある

 ・濃厚な ・ボリュームのある ・力強い ・凝縮感のある

 

バランス

平凡                 一般的                 良好

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4●・・・・・・・・5

コメント[ 新酒の個性を前面に出した、秀逸なバランス。 ]

 

ボディ・骨格

ライト              ミディアム           フル・ヘビー

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5 

コメント[ しっかりとしたボディではあるが、意外と滑らか。 ]

 

フィニッシュ

短い                普通                長い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・●・4・・・・・・・・・5

コメント[ 米由来の甘みが口の中に残り続ける。  ]

 

総評・コメント

 

今回ご紹介するのは「白菊(しらぎく) 初しぼり 仕込み一号(令和3年12月) 原酒生酒」です。

「白菊」を産する「廣瀬商店」の創業は1805年(文化2年)、霞ヶ浦にそそぐ恋瀬川(こいせがわ)のほとり、現在の茨城県石岡市高浜の地で産声を上げました。

霞ヶ浦と言えば日本国内で琵琶湖に次いで2番目に大きい面積の湖で、古くから漁業で盛んな土地としても知られています。

この地に酒蔵を構える「廣瀬商店」は200年以上にわたって地域に根ざした酒造りに注力しており、「地域に溶け込んだ地酒」として、地元石岡市高浜では絶大な人気を誇っています。

酒造りに適した冷涼な土地柄、また筑波山系の良質な地下水に恵まれたこの土地で、奇をてらわない「王道の酒造り」「飲み飽きしないお酒」で定評のある酒蔵です。

余談になりますが、「白菊」という銘柄の日本酒は全国にも数多くあります。

「廣瀬商店」以外にも、岡山県の「大典白菊(たいてんしらぎく)」、高知県の「土佐しらぎく」、石川県の「奥能登(おくのと)の白菊」、埼玉県の「東白菊(あずましらぎく)」等々・・・・。

それぞれの酒蔵ごとに名前の由来は異なるものの、「白菊(しらぎく)」という名前の可憐なイメージや、そのネーミングの響きの良さから全国でこのブランドが日本酒名として採用されていったのでしょうね。

また私事で恐縮ですが、「廣瀬商店」の廣瀬さんとはご縁があり、今でも懇意にさせてもらっています。

きっかけは銀座の著名BAR、「JBA BAR 洋酒博物館」北村マスターのご紹介によるものですが、以来酒蔵見学や会食など公私にわたりお付き合いさせて頂いております。

この場をお借りして改めて御礼申し上げます。

 

「白菊(しらぎく) 初しぼり 仕込み一号(令和3年12月) 原酒生酒」の基本データ(スペック)は以下の通りです。

種類:本醸造酒/アルコール度数:17度以上18度未満/精米歩合:70%/原材料名:米(国産)、米麴(国産米)、醸造アルコール/原料米:茨城県龍ヶ崎市横田農場 横田修一氏産「ゆめひたち」全量使用/酵母:協会7号/

 

「白菊(しらぎく) 初しぼり 仕込み一号(令和3年12月) 原酒生酒」のテイスティング(唎き酒)ですが、以下の通りです。

まず香りですが、吟醸酒かと思うような様々なフルーティな香りが立ち上がってきます。

イチゴ、パイナップル、ライチ、マスカット、フランボワーズ、バナナ等々(詳細は上記の「香り」のテイスティング欄をご確認ください)・・・・。

精米歩合70%の本醸造酒とは思えないような、華やかで複雑な香りの奔流が押し寄せてきます。

更にこの香り一つ一つが濃厚で輪郭がはっきりとしており、凡庸な日本酒に見られがちな「ぼやけたような」匂いとは一線を画しています。

味わいについても香りから感じられるニュアンスと同様で、とろみすら感じられるような濃厚な味わい、原料のお米や麹に由来するバニラやハチミツのような甘みが口の中に残り続けます。

豊かで芳醇、しっかりとしたコクがあるにも関わらずどこか懐かしいその味わいは、甘酒やどぶろくを彷彿とさせる「郷愁」を感じさせる飲み口にあるのかもしれません。

初しぼりや生酒らしいフレッシュネスと、ハイプルーフの原酒からくるねっとりとしたボディの融合が、この稀有な日本酒を特別なものにしています。

(新酒や生酒にはありがちな事なのですが、抜栓した瞬間に僅かに「ポンッ」という音がしましたので、若干の炭酸ガスも含まれているのかもしれません。)

毎年の仕込みの具合によってその味わいにも違いが出てくるので、年々の味の相違を飲み比べてみるというのも一興ですね。

いずれにしても、毎年仕込みが終わった後のごく僅かな期間にだけ楽しめる、貴重な「白菊」の“佳酒”であることは間違いありません。

 

そのままお酒だけを単体で飲むというのもアリですが、食中酒として楽しむのならば、ブリの照り焼きや魚の煮込み、豚の角煮や脂身の強い肉類等と合わせても力負けすることはないと思います。

本醸造酒でこのクオリティだとすると、特定名称酒大吟醸酒純米吟醸酒等)になるとどういう味わいになるのか、いやが上にも期待をかき立てられますね。

唯一欠点を挙げるとすれば、入手の難度です。値段は720ml1,000円ちょっとなので、非常にコストパフォーマンスのいいお酒なのですが、私の住んでいる沖縄県だと、配送料として上代(じょうだい)に加えて更に2,300円以上かかることになります。

やはり上述したように、地元で消費されることを念頭に置いて造られているお酒なのでしょうね。

この日本酒が店頭で入手可能な、関東近辺にお住まいの方には是非オススメしたい一本です!

 

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