【日本酒 テイスティング】御代栄(みよさかえ) しぼったそのまま一番酒|リカーバード【醸造酒】

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【日本酒 テイスティング】御代栄(みよさかえ) しぼったそのまま一番酒

  1. 基本データ
  2. 色合い
  3. 香り
  4. アタック・第一印象
  5. 味わい・テイスティング
  6. 総評・コメント

 

【基本データ】“御代栄の自慢の秘蔵っ子”は、とろけるような濃厚な味わい

御代栄2

 

・容量     [ 720ml ]

・アルコール度数[ 19度 ]

・原産国    [ 日本・滋賀県 ]

・入手難度

容易               やや困難              極めて困難 

1・・・・・・・・・2・・・・・●・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

 

・飲み頃の温度

冷凍                常温              ホット、熱燗 

1・・・●・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・●4・・・・・・・・・5

 

・カクテルベースとして

向いていない(難しい)        普通               向いている 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・●4・・・・・・・・・5

0 使ってはいけない(もったいない)

 

色合い

 

濃淡

無色透明              琥珀色               近黒色

0・・・●・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

上記に当てはまらない

 ・カラー[ 僅かに黄色く色づいているが、無色透明。 ]

 

香り

 

赤果実系

 ・イチゴ ・ラズベリー ・さくらんぼ ・ザクロ

 

黒果実系

 ・プラム

 

その他果実

 
・メロン ・アプリコット(杏)

 

スパイス系他

 ・生姜(ジンジャー) ・シナモン

 

ミネラル系他

 ・石灰 ・貝殻

 

シリアル(穀物類)系他

 ・米・もち米 ・味噌

 

花・草木・自然系他

 ・カエデ(メイプル) ・ハチミツ ・森林 ・サボテン類

 ・アボカド ・ココナッツ ・樹脂 ・白樺(シラカバ)

 

樽香・熟成由来の香り

 ・カラメル ・バニラ ・ドライフルーツ ・プルーン

 

乳製品系

 ・バター ・ヨーグルト・乳酸 ・チーズ

 

ペトロール(石油)・アルコール臭系系

・セメダイン ボンド ・ラムネ ・麹由来

 

アタック・第一印象

 

弱い                普通                強い 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ ガツンとお米の旨みが押し寄せてくる。 ]

 

味わい・テイスティング

 

甘味

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・●・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 濃厚な甘み。甘酒やハチミツのよう。 ]

 

辛み

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・●2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 甘みの陰に隠れてしまって、微かに感じる程度。 ]

 

酸味

なし                普通                強い

0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・●・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ 酸味もしっかり。コクのある酸味。 ]

 

塩味

なし                普通                強い

0・・・・・・・●・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ 後口で僅かにブリニー。 ]

 

旨味

なし                普通                強い

0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・●3・・・・・・・・・4

コメント[ 米のスープを飲んでいるかのような旨み。 ]

 

凝縮感・熟成感

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・●・・4・・・・・・・・・5

コメント[ お米をギュッと煮詰めたような凝縮感。強い。 ]

 

個性

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4●・・・・・・・・5

コメント[ 普通酒でここまで濃厚な甘みはレア。 ]

 

味わいから感じるフレーバー

 ・ミネラリィ ・フルーティ ・シリアル様

 

飲み口(風味・酒質)

 ・新鮮な ・フレッシュ ・生き生きとした ・溌剌とした ・若々しい

 ・刺激的な ・クリーミー ・温かな ・メロー ・心地よい ・とろみのある

 ・ジューシーな ・まったりとした ・とろけるような ・馥郁(ふくいく)とした

 ・甘やかな ・暖かみのある ・ビロードのような ・豊かな ・芳醇な ・豊潤な

 ・ふくよかな ・味わい深い ・確かな ・ねっとりとした ・どっしり ・芯のある

 ・濃密な ・飲み応えのある ・コクのある ・濃厚な ・ボリュームのある

 ・はっきりとした ・力強い ・骨太な ・パワフルな 

 ・独特の ・ユニークな ・凝縮感のある ・特別な ・個性的な

 

バランス

平凡                 一般的                 良好

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・●・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 高いレベルでバランスがとれている。 ]

 

ボディ・骨格

ライト              ミディアム           フル・ヘビー

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4●・・・・・・・・5 

コメント[ 日本酒としてはかなりのフルボディ。 ]

 

フィニッシュ

短い                普通                長い

1・・・・・・・・・2・・・・・●・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 米の旨みや甘みが口の中に残り続ける。 ]

 

総評・コメント

 

今回ご紹介するのは「御代栄(みよさかえ) しぼったそのまま一番酒」です。

「御代栄」を醸しているのは滋賀県湖南市(旧甲賀郡甲西町)にある「北島(きたじま)酒造」で、「近畿の水がめ」とも呼ばれる琵琶湖の南東部に酒蔵はあります。

創業は1805年(文化2年)、琵琶湖に隣接するこの地ならではの冬の冷え込みや「比叡おろし」、鈴鹿山系の上質な伏流水と米どころ滋賀の近江米等、酒造りに適した湖南で必然的に酒造りを始めました。

また「北島酒造」は、100年以上栽培が途絶えていた幻の酒造好適米「渡船(わたりぶね)」の復活にいち早く取り組み、これを内外に知らしめた蔵元としても有名です。

今では「滋賀の酒米といえば渡船」と言われるほどに定着しています。

創業以来200年以上にわたって日本酒造りに注力してきた「北島酒造」ですが、主力ブランドである「御代栄」に加えて、2002年(平成14年)には酒造所名でもある「北島」ブランドを世に送り出し、新たな挑戦を始めています。

「伝統と革新」を大切に酒造りに励む「北島酒造」の、今後の活躍に目が離せません。

そんな「北島酒造」の数あるラインナップの中で、酒蔵の看板商品として一番人気を誇るのが、この「御代栄 しぼったそのまま一番酒」(通称「一番酒」)です。

その名前の通りなのですが、「絞ったそのままの原酒を生のまま低温貯蔵し、最も飲み頃を迎える時期に合わせて一度だけ火入れ」をしたお酒です。

実はこのお酒、ちょっとルックスが変わっていて、「お酒の品質を守るために紫外線を遮断する」という目的で特殊な包装紙に包まれています。

その包装紙に文章がびっしりと書かれているのですが、この出典は「日本地酒紀行」という本です。

1980年代に発売されたこの本から、「御代栄」についての記述を(少し長くなりますが)以下に引用します。

 

(抜粋)

ところがその銘酒に一歩も譲らぬ酒にありついたのが、近江は甲西町の講演の帰りである。

私はあの講演が終わっての帰りに、「これは、この町でできる幻の名酒です。ひとつ呑んでみて下さい。」と、いってそれを渡されたものである。

早速に、その日の晩酌を、その幻の名酒で嗜むことにした。一口、口にふくんだとき、「これは美味い。まさに甘露じゃ、幻の名酒といわれるほどのことはある」と、心の中に思ったものである。

幻の名酒とはよくぞいったものだ。私は、忽然として大地から湧いてきたように思いながら、更に一杯の酒を呑んだ。御代栄(みよさかえ)という酒である。

それから、私は逢う人毎に、「近江にも幻の名酒と呼ぶにふさわしい酒があるよ」と、いってはそれを宣伝したものである。

 

筆者のその当時の興奮が、文章からも伝わってくるようですね。

「御代栄(みよさかえ) しぼったそのまま一番酒」の基本データ(スペック)は以下の通りです。

種類:普通酒/アルコール度数:19度/原材料名:米(国産)、米麴(国産米)、醸造アルコール/精米歩合:未公開/原料米:未公開/使用酵母:未公開/日本酒度:未公開/アミノ酸度:未公開/火入れ:

生貯蔵(火入れをせずにタンクで熟成、瓶詰め前に一回のみ火入れ)/

 

「御代栄 しぼったそのまま一番酒」のテイスティング(唎き酒)について、以下に記述します。

香りについてですが、普通酒でありながら吟醸香のようないくつかの果物の香りが感じ取れます。

どちらかと言えば、赤果実系(イチゴ、さくらんぼ、ザクロ等)のニュアンスがよりはっきりと立ち上がってきます。

吟醸香というよりも、生酒や蔵出しの日本酒に近い香りかもしれません。

また味わいについてですが、かなり濃厚な甘みが非常に強く迫ってきます。

にごり酒や甘酒ほどの風味はありませんが、それでも絞りたてや生酒に見られるようなフレッシュでコクのあるとろりとした甘みが口の中に広がります。

甘みの強い日本酒が好きな人にはたまらない濃厚な味わいです。

生酛造りや純米原酒、にごり酒等の造りでは、こういった「濃醇旨口」の飲み口は珍しくありませんが、普通酒でこれほどの濃厚な味わいはあまり見たことがありません。

とは言え決して「気取ったよそ行きの」味わいではなく、あくまでも「日常飲み」の日本酒として、地元の滋賀県で長く愛されてきたお酒だということが十分に伝わってきます。

ラベルに「自慢の秘蔵っ子」として誇らしげに謳われているのも納得です。

 

公式サイトでも紹介されているように、原酒で19度もあるハイプルーフなので、(日本酒としては珍しいですが)ロックで飲んだり、日本酒ハイボールの原材として炭酸割りで飲んだりしても、決して味わいが薄くはならない力強さがあります。

かなり骨格がしっかりとしたボディでかつ甘さも際立っているので、合わせる料理はややクセのある珍味などでも力負けすることはありません。

ホタルイカの沖漬け、カラスミやイカの塩辛、ちょっと意外かもしれませんが、泡盛と相性の良い「豆腐よう(島豆腐に泡盛や米麴、紅麹を漬け込んで発酵させた沖縄の珍味)」やチーズ等にも合わせられると思います。

濃厚で甘口、にごり酒系のお酒がお好きな方がいましたら、ぜひ一度お試しください!

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