【日本酒 テイスティング】澤乃井(さわのい) 純米原酒 (2022年5月製造) |リカーバード【醸造酒】

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【日本酒 テイスティング】澤乃井(さわのい) 純米原酒 (2022年5月製造) 

  1. 基本データ
  2. 色合い
  3. 香り
  4. アタック・第一印象
  5. 味わい・テイスティング
  6. 総評・コメント

 

【基本データ】"東京の奥座敷"の地酒は、センスの良さが感じられる一本

澤乃井 純米原酒

 

・容量     [ 720ml ]

・アルコール度数[ 17度 ]

・原産国    [ 日本・東京都 ]

・入手難度

容易               やや困難              極めて困難 

1・・・・・・・・・2・・・・・●・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

 

・飲み頃の温度

冷凍                常温              ホット、熱燗 

1・・・・・・●・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

 

・カクテルベースとして

向いていない(難しい)        普通               向いている 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・●・4・・・・・・・・・5

0 使ってはいけない(もったいない)

 

色合い

 

濃淡

無色透明              琥珀色               近黒色

0・・●・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

上記に当てはまらない

 ・カラー[無色透明。ごく僅かに黄金色。 ]

 

香り

 

赤果実系

 ・イチゴ ・ラズベリー ・さくらんぼ ・リンゴ

 

黒果実系

 ・カシス ・ブルーベリー ・プラム

 

柑橘系

 ・レモン ・オレンジ ・青リンゴ ・マスカット

 

トロピカルフルーツ系

 ・ライチ ・パイナップル

 

その他果実

 ・洋ナシ ・梨

 

スパイス系他

 ・白 ・黒こしょう ・生姜(ジンジャー) ・ジュニパーベリー(松ヤニ)

 

ミネラル系他

 ・石灰 ・鉄 ・鉱分

 

シリアル(穀物類)系他

 ・米 ・もち米

 

花・草木・自然系他

 ・ミント ・森林 ・白樺(シラカバ)

 

樽香・熟成由来の香り

 ・杉樽香 ・アーモンド ・ナッツ ・クルミ ・ドライフルーツ

 

乳製品系

 ・ミルク ・ヨーグルト ・乳酸 ・チーズ

 

ペトロール(石油)・アルコール臭系系

 ・ラムネ ・麹由来

 

アタック・第一印象

 

弱い                普通                強い 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ ハイプルーフ、たっぷりとした酸のアタック。 ]

 

味わい・テイスティング

 

甘味

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・●・・4・・・・・・・・・5

コメント[ バニラ、ハチミツ等の甘みが強い。 ]

 

辛み

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・●・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 切れ上がりに若干のドライ感。 ]

 

酸味

なし                普通                強い

0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・●3・・・・・・・・・4

コメント[ たっぷりとした豊かな酸味。 ]

 

塩味

なし                普通                強い

0・・・・・・・・・1・・・●・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ 舌の上に僅かに残る塩味。 ]

 

苦味・渋味

なし                普通                強い

0・・●・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ 苦味や塩味はほとんど感じられない。 ]

 

旨味

なし                普通                強い

0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・●・・3・・・・・・・・・4

コメント[ コメ由来のリッチな甘み。 ]

 

凝縮感・熟成感

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・●・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 原酒のしっかりとしたボディからくる凝縮感。 ]

 

個性

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・●・4・・・・・・・・・5

コメント[ 色んな面でセンスの良さを感じさせるお酒。 ]

 

味わいから感じるフレーバー

 ・ミネラリィ ・フルーティ ・シリアル様

 

飲み口(風味・酒質)

 ・クリア ・すっきり ・キリッと ・透明感 

 ・爽快な ・爽やか ・清涼感 ・フレッシュ 

 ・生き生きとした ・瑞々しい ・じんわり ・しっとりとした

 ・しなやかな ・滑らかな ・まろやかな ・メロー 

 ・心地よい ・澱(よど)みのない ・ジューシーな・ 口当たりの良い

 ・まったりとした ・とろけるような ・馥郁(ふくいく)とした 

 ・甘やかな ・暖かみのある ・豊かな ・芳醇な ・豊潤な

 ・ふくよかな ・味わい深い ・リッチな ・しっかりした

 ・芯のある ・飲み応えのあ ・コクのある ・ボリュームのある

 ・力強い ・骨太な ・凝縮感のある

 

バランス

平凡                 一般的                 良好

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4●・・・・・・・・5

コメント[ 様々な要素が調和している完成度の高さ。 ]

 

ボディ・骨格

ライト              ミディアム           フル・ヘビー

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・●・・4・・・・・・・・・5 

コメント[ しっかりとした骨格を持つお酒。 ]

 

フィニッシュ

短い                普通                長い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 甘さが口の中に残る。 ]

 

総評・コメント

 

今回ご紹介するのは「澤乃井(さわのい) 純米原酒 (2022年5月製造)」です。 

澤乃井」を造っている「小澤(おざわ)酒造」は、東京都青梅(おうめ)市沢井にあります。

創業は1702年(元禄15年)、「東京の奥座敷」と呼ばれる奥多摩、都内とは思えないような緑豊かな山々に囲まれた多摩川の上流、「青梅市御岳(みたけ)渓谷」の渓流沿いに酒蔵は建てられました。

以来320年以上の長きにわたって清酒造りに励んできた「小澤酒造」ですが、東京でも最大規模を誇る酒蔵としても知られています。

この地は江戸と甲州を結ぶ街道筋、「武州澤井村」と呼ばれていましたが、代表銘柄である「澤乃井」ブランドは、「清らかな沢の水が豊富に流れる川辺」を意味する「澤井」に由来しています。

実際「小澤酒造」では、敷地内にある秩父古生層の岩盤を掘り抜いた洞窟の奥から湧き出る水を仕込み水として使用しています。

この水はその水質によって2種類に分かれ、1つは中硬水である「蔵の井戸」、もう1つは軟水である「山の井戸」です。

「小澤酒造」ではこの2つの井戸から湧く水を、お酒のタイプによってそれぞれ使い分けています。

「小澤酒造」にある土蔵は、創業当時から使い続けているもので、今でも現役で貯蔵タンクや古酒を寝かせるセラーとして活躍しています。

300年以上も経過しているこの土蔵は、酒造りに欠かせない役割を持つというだけでなく、今では歴史的にも価値のある建造物として大事にされています。

東京と聞くと、無意識のうちに「東京23区」を想像してしまうのですが、「小澤酒造」をはじめいくつかの酒蔵では、豊かな自然環境と清冽な水源を利用して高品質な日本酒を造っています。都内在住の方であれば、日帰りの酒蔵見学も十分可能です。

都会の喧噪を離れて、大自然の懐に抱かれながら日頃のストレスを解消する、あるいは「マイクロツーリズム」として涼を求めて奥多摩の自然と酒造りの文化に触れる、等の意味でも酒蔵見学はお勧めです!

 

「澤乃井 純米原酒 (2022年5月製造)」の基本データ(スペック)は以下の通りです。

種類:純米酒(原酒)/アルコール度数:17度/原材料名:米(国産)、米麴(国産米)/精米歩合:麹米、掛米ともに65%/日本酒度:未公開/酸度:未公開/アミノ酸度:未公開/

こちらの「澤乃井 純米原酒」は、販売されたばかりからか(2022年5月製造)、「澤乃井」の公式サイトにも載っていません。

従って情報が不足している部分は否めませんが、以下にテイスティング(唎き酒)を記述します。

まず第一印象ですが、やはり原酒だけあってハイプルーフ(17度)のインパクトは大きいものがあります。最初にガツンとくるような飲み口の強さを感じます。

次に香りですが、当初は穏やかであまり印象に残らないイメージだったのですが、抜栓して日にちが経過すると、徐々に輪郭がはっきりしてきます。

具体的には「吟醸香」のようないくつかの果物を思わせるフルーティなフレーバーが次第に現れてくるようになります。

更に味わいは、たっぷりとした酸味が心地よく感じられ、これがリッチな旨みや飲み口にもつながっていきます。

ボリュームのあるボディで、骨格がはっきりした味わいなので、食中酒として非常に優れた特性を見せます。

多少油の濃い料理であっても、お酒を飲むことできれいに脂を流し去ってくれます(私自身は「卯の花」や「イカと明太子マヨネーズサラダ」「麻婆豆腐」等、比較的あっさりとした料理と合わせていただきましたが、どれもマッチングしていました)。

また、この酸味の豊かさが「夏酒」としての「一服の清涼剤」となりうるよう、味わいも計算されているようです。

確かに飲み口はコクがありながらも爽やかで、まさに「夏酒」として本領を発揮するように感じられます。

個人的には真夏の真っ盛りに飲むよりは、梅雨の長雨の時期に飲むことで、ジメジメした湿気を吹き飛ばしてくれるような爽快感を得られるようにも思いました。

目の覚めるような鮮やかなブルーのボトルも、季節感を感じさせてくれるデザインで好印象です。
全体的にバランスに優れていて、センスの良さを感じさせるお酒に仕上っています。

お値段も1,500円ちょっととお手頃で、季節限定の商品ながら一度は飲んでみる価値がある一本です。入手はやや困難かもしれませんが、見かけることがあればぜひお試しください!

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