【日本酒 テイスティング】水芭蕉(みずばしょう) Artist Serise 2022 片岡鶴太郎|リカーバード【醸造酒】

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【日本酒 テイスティング】水芭蕉(みずばしょう) Artist Serise 2022 片岡鶴太郎

  1. 基本データ
  2. 色合い
  3. 香り
  4. アタック・第一印象
  5. 味わい・テイスティング
  6. 総評・コメント

 

【基本データ】ライチのような鋭い芳香とライトボディ、白ワインのような日本酒

水芭蕉 アーチストシリーズ

 

・容量     [ 720ml ]

・アルコール度数[ 13度 ]

・原産国    [ 日本・群馬県 ]

・入手難度

容易               やや困難              極めて困難 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・●・・・・・・・4・・・・・・・・・5

 

・飲み頃の温度

冷凍                常温              ホット、熱燗 

1・・・・・●・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

 

・カクテルベースとして

向いていない(難しい)        普通               向いている 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・●3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

0 使ってはいけない(もったいない)

 

色合い

 

濃淡

無色透明              琥珀色               近黒色

0・●・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

上記に当てはまらない

 ・カラー[ ほぼほぼ無色透明。若干黄色みを帯びているか? ]

 

香り

 

赤果実系

 ・イチゴ ・ラズベリー ・さくらんぼ ・リンゴ

 

黒果実系

 ・カシス ・ブルーベリー ・黒色ぶどう

 

柑橘系

 ・レモン ・グレープフルーツ ・シトラス

 ・青リンゴ ・マスカット

 

トロピカルフルーツ系

 ・ライチ ・パイナップル ・キウイ

 

その他果実

 ・桃 ・洋ナシ ・アプリコット(杏)

 ・スモモ ・フランボワーズ

 

スパイス系他

 ・生姜(ジンジャー) ・シナモン ・香草類(ハーブ)

 ・ジュニパーベリー(松ヤニ)

 

ミネラル系他

 ・石灰 ・貝殻 ・鉄・鉱分

 

シリアル(穀物類)系他

 ・米・もち米

 

花・草木・自然系他

 ・ラベンダー ミント ・カエデ(メイプル) ・ハチミツ

 ・青草 ・アボカド ・ココナッツ ・オリーブ ・樹脂 ・松の木

 

樽香・熟成由来の香り

 ・ナッツ・クルミ ・バニラ ・ドライフルーツ

 

乳製品系

 ・ミルク ・ヨーグルト・乳酸

 

ペトロール(石油)・アルコール臭系系

 ・ラムネ ・麹由来

 

アタック・第一印象

 

弱い                普通                強い 

1・・・・・・・・・2・・・・・・●・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 13%の度数なりの軽めのアタック。 ]

 

味わい・テイスティング

 

甘味

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・●・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ ハチミツやバニラのような甘み。 ]

 

辛み

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・●3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ ドライ感は感じるが、やや控え目。 ]

 

酸味

なし                普通                強い

0・・・・・・・・・1●・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ そこそこの酸味。強くはない。 ]

 

塩味

なし                普通                強い

0・・・・・・・・・1・・・・・・●・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ 思ったよりもしっかりとした塩味。 ]

 

苦味・渋味

なし                普通                強い

0・・・●・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ あるかないかの微妙な苦味。  ]

 

旨味

なし                普通                強い

0・・・・・・・・・1・・・●・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ 米の旨みよりも甘さが先に立つ。 ]

 

凝縮感・熟成感

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・●・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 総じて米の凝縮感は弱め。 ]

 

個性

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3●・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 無難にまとめられたイメージ。中庸。 ]

 

味わいから感じるフレーバー

 ・ミネラリィ ・フローラル ・フルーティ

 

飲み口(風味・酒質)

 ・クリア ・クリーン ・すっきり ・シンプル ・ピュア ・透明感

 ・爽快な ・爽やか ・淡麗 ・清涼感 ・さっぱりとした

 ・クセのない ・さらりとした ・瑞々しい ・香(かぐわ)しい

 ・マイルド ・しっとりとした ・優しい ・柔らかな ・綺麗な

 ・滑らかな ・ソフト ・穏やかな ・軽快な ・軽やかな ・ほんのり

 ・メロー ・控えめな ・ジューシーな ・キュートな

 ・馥郁(ふくいく)とした ・甘やかな ・芳醇な ・華やかな

 

バランス

平凡                 一般的                 良好

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・●・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 香りの華やかさに比して味わいは軽い印象。 ]

 

ボディ・骨格

ライト              ミディアム           フル・ヘビー

1・・・・・・・・●2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5 

コメント[ 日本酒としてはかなり軽めのライトボディ。 ]

 

フィニッシュ

短い                普通                長い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・●・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ フィニッシュは短め。すっと消えていく。 ]

 

総評・コメント

 

今回ご紹介するのは「水芭蕉(みずばしょう) Artist Serise 2022 片岡鶴太郎」です。

「水芭蕉」を醸している「永井酒造」の創業は1886年(明治19年)、初代当主の「永井庄治(ながいしょうじ)」氏により群馬県利根郡川場村(かわばむら)の地で産声を上げました。

代々、永井家は士族でしたが、初代当主の「永井庄治」氏は当時の花形産業であった酒造りを始めることを決意します。

そして、上州・武尊山(ほたかやま)に降る雨や雪が尾瀬(おぜ)の大地で濾過された天然水が湧き出る川場村の水に惚れ込み、わざわざ長野県須坂市からこの地に移り住んで酒造りをスタートしました。

日本酒造りの生命線は水にあると言われますが、「永井酒造」でもこの川場村の水源確保には並々ならぬ情熱を注ぎ込んできており、今では約50ヘクタール(東京ドーム10個相当)の森林を永井酒造単独で保有するまでに至っています。

そして初代当主から135年の時を経て、その後永井家は家族で酒蔵を守り続けて、今では6代目の「永井則吉(ながいのりよし)」氏が酒造りを受け継いでいます(2022年10月現在)。

日本酒業界は1973年(昭和48年)に消費量のピークを迎えますが、その後減少に歯止めがかからず、今ではピーク時の30%弱にまで消費が落ち込んでいます。

当時「日本酒は造れば売れる」時代でしたが、現当主の「永井則吉」氏とそのお兄さんはこのことに強い危機感を持っていて、約30年前にブランドリニューアルを図ります。

それまで主力商品であった一般的な日本酒から180度酒造りの方針を転換し、「徹底的に品質にこだわり自分達が納得できる酒造り」を目指します。

このため設備の古かった酒蔵を立て直し、吟醸造りに主眼を置いた新酒蔵「水芭蕉蔵」を完成させます。

これに伴い、品質にこだわった新たな主軸ブランドとして登場したのが「水芭蕉」シリーズで、販売されたのは1992年(平成4年)のことでした。

このため「永井酒造」では、この一連の活動を「永井酒造の第二の創業期」と位置づけています。

ブランド名の「水芭蕉」は、群馬県が誇る「尾瀬国立公園」のシンボルとも言える「水芭蕉」の花に因んだ名前です。

更にこの「水芭蕉 Artist Serise」は2020年から販売されているシリーズで、群馬県尾瀬の環境保全をコンセプトにしており、商品売り上げの5%が「尾瀬の環境保全プロジェクト」に募金される仕組みになっています。

同シリーズは「スパークリング酒」「スティル酒」「デザート酒」の3種類があり、それぞれ特徴的な造りとなっています。

ラベルに描かれている水芭蕉の花をデザインしたのは、俳優で芸術家でもある「片岡鶴太郎」さんです。

 

「水芭蕉 Artist Serise 2022 片岡鶴太郎」のスペック(基本データ)ですが、下記の通りです。

アルコール度数:13%/原材料名:米(国産)、米麹(国産米)/種類:非公開/日本酒度:非公開/酸度:非公開/アミノ酸度:非公開/使用酵母:非公開/精米歩合:非公開/原料米:国産米/

 

「水芭蕉 Artist Serise 2022 片岡鶴太郎」のテイスティング(唎き酒)ですが、以下に記述します。

まず、前述の3種類のどのタイプに該当するのかですが、こちらは「スティル酒」になります。

従ってより正確に記述すると、「水芭蕉 Artist Serise 2022 片岡鶴太郎 still」ということになります。

「still」はワインで言うところの「スティルワイン」、いわゆる「非発泡性ワイン」※、つまり「非発泡性清酒」ということになり、「発泡性を持たない日本酒」という意味です。(※「非発泡性ワイン」の詳細については、「ワインの作り方」のページをご参照ください。)

 

上記の通りこのシリーズは「日本酒の種類」が明記されていませんが、味わいから判断すると「吟醸酒」に近い造りではないかと推察されます。

まず香りですが、香りは非常に華やかな吟醸香で、様々なフルーティな匂いが感じられます。

特に特徴的なのはライチのような鋭い芳香で、ライチを中心にしてその周りをイチゴ、ラズベリー、リンゴ、カシス、ブルーベリー、レモン、グレープフルーツ、パイナップル、洋ナシ、アプリコット等の各種フルーツが取り囲みます。

一方で味わいについては、香りほど複雑なニュアンスは感じられず、どちらかと言えば甘みが先行するイメージです。

その意味では食中酒としての立ち位置が明確ですが、低アルコール度数(13%)であるためボディは軽めで、食中酒としてのペアリングはやや限られてくる感があります。

あまり脂身やコクのある濃厚な料理には向いてなく、焼き鳥の塩味や軟骨、肉じゃがや軽めの洋風料理等との相性がいいように思います。

例えて言えば「白ワインのような香りに日本酒の甘みを持つライトボディのお酒」といったところでしょうか。

お値段が1,700円弱とまずまずのお手頃価格ですが、料理とのペアリングを図るというよりも、お酒単独で気軽に楽しむ「アウトドアのお酒」としてのスタンス等が似合いそうです。

 

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