【日本酒 テイスティング】獺祭（だっさい） 純米大吟醸 スパークリング45
【基本データ】様々な食事と合わせられる、オールラウンダーな獺祭
・容量 ［ 720ml ］
・アルコール度数［ 14度 ］
・原産国 ［ 日本・山口県 ］
・発泡性
無 普通 強
0・・・・・・・・・1・・・・●・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4
・入手難度
容易 やや困難 極めて困難
1・・・・・・・・・2・・●・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
・飲み頃の温度
冷凍 常温 ホット、熱燗
1・・・・●・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
・カクテルベースとして
向いていない(難しい) 普通 向いている
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5
0 使ってはいけない（もったいない）
色合い
濃淡
無色透明 琥珀色 近黒色
0・・・●・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4
・カラー［ 無色透明だが、若干濁っているようにも感じる。 ］
香り
赤果実系
・イチゴ ・ラズベリー ・さくらんぼ ・リンゴ
黒果実系
・カシス ・ブラックベリー ・ブルーベリー ・プラム
柑橘系
・レモン ・シトラス ・青リンゴ ・マスカット
トロピカルフルーツ系
・ライチ ・パイナップル ・キウイ
その他果実
・洋ナシ ・イチジク
スパイス系他
・白・黒こしょう ・生姜（ジンジャー） ・香草類（ハーブ）
・ジュニパーベリー（松ヤニ） ・イソジン ・ハッカ
ミネラル系他
・貝殻
シリアル（穀物類）系他
・米・もち米
花・草木・自然系他
・ミント ・カエデ（メイプル） ・ハチミツ ・アボカド
・ココナッツ ・樹脂 ・白樺（シラカバ） ・鰹節・出汁
樽香・熟成由来の香り
・ナッツ・クルミ ・クッキー
乳製品系
・ヨーグルト・乳酸 ・チーズ ・豆乳
ペトロール（石油）・アルコール臭系系
・セメダイン・ボンド
コメント［酒粕、甘酒のような香り］
アタック・第一印象
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・●・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 最初に酸味、そのあと甘い風味。 ］
味わい・テイスティング
甘味
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ かなりはっきりとした甘酒のような甘み。 ］
辛み
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2●・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 中盤から後半にかけて僅かにドライ。 ］
酸味
弱い 普通 強い
0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・●・・・・3・・・・・・・・・4
コメント［ 口に含んだ瞬間に感じるしっかりとした酸味。 ］
旨味
なし 普通 強い
0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・●・・・・・3・・・・・・・・・4
コメント［ お米や醪からくる旨み。 ］
凝縮感・熟成感
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ にごり酒を飲んだような米の凝縮感。 ］
個性
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・●・・4・・・・・・・・・5
コメント［ スパークリング日本酒という１つのジャンル。 ］
味わいから感じるフレーバー
・ミネラリィ ・フルーティ ・シリアル様
飲み口（風味・酒質）
・すっきり ・キリッと ・切れ味ある ・ピュア ・シャープ ・爽快な ・爽やか
・清涼感 ・フレッシュ ・洗練された ・生き生きとした ・溌剌とした ・瑞々しい
・弾けるような ・自然な ・メロー ・心地よい ・ジューシーな ・口当たりの良い
・伸びやかな ・甘やかな ・上質な ・豊かな ・奥深い ・芳醇な ・豊潤な
・ふくよかな ・凛とした ・味わい深い ・確かな ・しっかりした ・飲み応えのある
・コクのある ・濃厚な ・ユニークな ・凝縮感のある ・個性的な
バランス
平凡 一般的 良好
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ かなり良い。高いレベルでまとまっている。 ］
ボディ・骨格
ライト ミディアム フル・ヘビー
1・・・・・・・・・2・・・・●・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ ボディは意外とライト寄り。軽め。 ］
フィニッシュ
短い 普通 長い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・●・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 決して長くはないが、酸味や甘みが心地よい。 ］
総評・コメント
今回ご紹介するのは「獺祭（だっさい）純米大吟醸スパークリング４５」です。
今や世界的にも人気の日本酒「獺祭（だっさい）」、山口県出身の安倍元首相が各国の大統領や要人へのスーベニール（贈り物）として選んだことでも更に知名度がアップしましたね。
こちらはその「獺祭」のラインナップでも変わり種の、発泡性を持たせた「スパークリング日本酒」になります。
製法としては、一次発酵中の醪（もろみ）の酵母がまだ生きている段階、すなわち酵母がアルコール発酵を続けている状態で醪を瓶に詰めます。
生きている酵母は瓶内で二次発酵を開始し、瓶の内部に炭酸ガス（二酸化炭素）が生じます。（因みにこの製法は下記の「リュラル方式」にあたります。）
その結果瓶の内部は気圧が高い状態が作られ、このためスパークリングワイン等を開栓した際に「ポン！」と勢いよく音が出るという訳ですね。
スパークリングワインも「発泡日本酒（スパークリング日本酒）」も製法の原理は同様です。ただ細かい点で相違がいくつかあり、例えばスパークリングワインには「トラディショナル方式」「シャルマー方式」「トランスファー方式」「リュラル方式」「カーボネーション方式」などの様々な製法があります。
※上記製法の詳細については、「ワイン他」のページをご参照ください。
「スパークリング日本酒」の多くの製法は、「リュラル方式」あるいは「カーボネーション方式（出来上がった日本酒に炭酸ガスを注入）」をとっており、手間暇とコストのかかる「トラディショナル方式（シャンパン方式）」を取り入れる酒蔵は多くありません。
一方、この「獺祭（だっさい） 純米大吟醸 スパークリング４５」はシャンパン同様「瓶内二次発酵」の製法を取り入れています。
更にシャンパンでも珍しい「ナチュレ製法」を取っていて、これは山田錦以外による糖分の補糖は行なわないというものです。
次に「獺祭（だっさい） 純米大吟醸 スパークリング４５」の基本データですが、下記の通りです。
アルコール度数：１４度／精米歩合：４５％／タイプ：発泡にごり生酒（加熱処理なし）／日本酒度：非公開／酸度：非公開／飲み頃温度：雪冷え～花冷え（５度～１０度）
さて、「獺祭（だっさい） 純米大吟醸 スパークリング４５」のテイスティングですが、加熱処理をしていない「生酒」のフレッシュさは十二分に感じられます。
一方、「にごり酒」を思わせる色味はほとんどなく、醪のドロドロ感も皆無、ほぼ無色透明と言っていいと思います。
更に「発泡感」もほとんど感じられず、「スパークリングワイン」に見られるような「シュワシュワ」や「泡立ち」もありません。
資料などを見ると「気圧が高め」となっていますが、私がテイスティングしたボトルは開栓直後から穏やかでした。
一方で「ボトルバリエーションがある」ことにも触れていて、これも「シャンパン方式」の製法の１つの側面と見るべきなのかもしれません。
香りからは「獺祭」らしい、華やかで爽やかな吟醸香が立ち上がってきて、若干酒粕や甘酒のような香りも感じられます。
口に含むと酸味とお米の甘みや旨みが広がり、しっかりとした甘みながらもクドさは感じられず、滑らかな舌触りや爽快でキレの良い後味が駆け抜けていきます。
「味の濃い白ワイン」とでも表現したくなるような不思議な魅力があり、一度飲み始めると次から次へと杯が進んでいきます。
純米大吟醸酒なので、お刺身や漬け物などの淡泊な食べ物にももちろん合いますが、比較的味が濃い肉じゃがや魚の煮付け等にも負けない、「オールラウンダーな獺祭」です。
ボトルを１０度から５度程度まで冷やして、大ぶりのワイングラスでおつまみとともに召し上がってみることをオススメします！
