【日本酒 テイスティング】獺祭(だっさい) 純米大吟醸 磨き二割三分|リカーバード【醸造酒】

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【日本酒 テイスティング】獺祭(だっさい) 純米大吟醸 磨き二割三分

  1. 基本データ
  2. 色合い
  3. 香り
  4. アタック・第一印象
  5. 味わい・テイスティング
  6. 総評・コメント

 

【基本データ】獺祭シリーズの1つの完成形を見る、極上の食中酒

 

獺祭 磨き二割三分 (1)

 

・容量     [ 720ml ]

・アルコール度数[ 16度 ]

・原産国    [ 日本・山口県 ]

・入手難度

容易               やや困難              極めて困難 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・●3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

 

・飲み頃の温度

冷凍                常温              ホット、熱燗 

1・・・・●・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

 

・カクテルベースとして

向いていない(難しい)        普通               向いている 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

0● 使ってはいけない(もったいない)

 

色合い

 

濃淡

無色透明              琥珀色               近黒色

0・・・・●・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

 ・カラー[ 無色透明だが微かに琥珀の色合い  ]

 

香り

 

赤果実系

 ・イチゴ ・さくらんぼ ・ザクロ ・リンゴ

 

黒果実系

 ・カシス ・ブルーベリー ・プラム ・黒色ぶどう

 

柑橘系

 ・レモン ・ライム ・青リンゴ ・マスカット

 

トロピカルフルーツ系

 ・ライチ ・パイナップル ・キウイ

 

その他果実

 ・メロン ・桃 ・洋ナシ ・スモモ ・フランボワーズ

 

スパイス系他

 ・白・黒こしょう ・生姜(ジンジャー) ・シナモン

 ・ジュニパーベリー(松ヤニ) ・香辛料 ・キュンメル(姫ウイキョウ) ・ハッカ

 

ミネラル系他

 ・チョーク ・貝殻

 

シリアル(穀物類)系他

 ・米・もち米

 

花・草木・自然系他

 ・ラベンダー ・ミント ・ハチミツ ・青草 ・森林 ・アボカド

 ・ココナッツ ・オリーブ ・樹脂 ・白樺(シラカバ)

 

樽香・熟成由来の香り

 ・カラメル ・ナッツ・クルミ ・バニラ ・ドライフルーツ ・ビスケット

 

乳製品系

 ・バター ・ヨーグルト・乳酸 ・チーズ ・豆乳

 

ペトロール(石油)・アルコール臭系系

 ・セメダイン・ボンド ・歯磨き粉

 コメント[穏やかで品のいい吟醸香]

 

アタック・第一印象

 

弱い                普通                強い 

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・●・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 決して強くはないが、酸味・旨みが鼻から抜けていく。  ]

 

味わい・テイスティング

 

甘味

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・●・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ ハチミツのような甘み。 ]

 

辛み

弱い                普通                強い

1・・・・・・●・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 強くはないが、後口が切れ上がる。 ]

 

酸味

弱い                普通                強い

0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・●・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ ふくよかで豊かな酸味。 ]

 

旨味

なし                普通                強い

0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・●・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ 繊細でありながらしっかりとした旨み。 ]

 

凝縮感・熟成感

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 米の旨みの凝縮感、コクあり。  ]

 

個性

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 獺祭の1つの完成形を感じる。 ]

 

味わいから感じるフレーバー

 ・ミネラリィ ・フローラル ・フルーティ

 

飲み口(風味・酒質)

 ・クリーン ・ピュア ・透明感 ・デリケート ・爽やか ・澄み切った

 ・清涼感 ・繊細な ・フレッシュ ・洗練された ・瑞々しい

 ・香(かぐわ)しい ・清らかな ・雑味のない ・しっとりとした ・優しい

 ・きめ細やかな ・綺麗な ・滑らかな ・まろやかな ・穏やかな ・落ち着いた

 ・自然な ・ふんわりとした ・メロー ・心地よい ・まとまった

 ・ジューシーな ・口当たりの良い ・馥郁(ふくいく)とした ・エレガント

 ・甘やかな ・暖かみのある ・上品な ・気品のある ・豊かな ・芳醇な

 ・豊潤な ・ふくよかな ・贅沢な ・高級感のある ・味わい深い ・確かな

 ・華やかな ・飲み応えのある ・深みのある ・コクのあ ・凝縮感のある ・特別な

 

バランス

平凡                 一般的                 良好

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ かなり良い。全体として芯が通っている。 ]

 

ボディ・骨格

ライト              ミディアム           フル・ヘビー

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・●・・・・・・4・・・・・・・・・5 

コメント[ 繊細な味わいだが、骨格はしっかり。 ]

 

フィニッシュ

短い                普通                長い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 獺祭シリーズの中では余韻長め。  ]

 

総評・コメント

 

今回ご紹介するのは「獺祭(だっさい) 純米大吟醸 磨き二割三分」です。

1989年の「獺祭」発売以来、約30年余りで「旭酒造」の売上は70倍以上、「獺祭」は純米大吟醸のカテゴリでは日本一の売上規模を誇るブランドにまで成長しました。

今や飛ぶ鳥を落とす勢いの「旭酒造」ですが、決して順風満帆な道のりだった訳ではありません。

実際、近年に至っても未だに苦難の連続が続いている状況です。

まず2018年(平成30年)7月に西日本全域に甚大な被害をもたらした「西日本豪雨」です。

「旭酒造」でも本社蔵が1メートルも浸水するという被害にあいました。

更に洪水の影響から地域一帯に停電が発生、復旧まで3日間もかかりました。

この間発酵タンクの温度制御ができず、その量は実にボトル50万本にも及びました。

幸いお酒として販売はできる品質だったのですが、「獺祭」を名乗ることはできず、膨大な在庫を抱えるピンチに陥ります。

この窮地に手を差し伸べたのが岩国市出身の漫画家の弘兼憲史さん(「島耕作」シリーズで有名)です。

弘兼さんがボトルのラベルに島耕作の絵を描き、売上の一部を災害義援金として寄付することで、50万本のお酒はあっという間に売り切れたそうです。

更に2020年には、全世界で猛威を振るっている「新型コロナ」の影響で、訪日外国人(インバウンド)のお土産需要はほぼゼロ、国内市場でも売上は半分にまで落ち込みます。

こうした厳しい環境下にあっても、「旭酒造」では前向きな取り組みを止めません。

獺祭シリーズの最高峰と言われる「獺祭 磨きその先へ」と、「獺祭 磨き二割三分」シリーズの2021年の年間売上の一部を、新型コロナウィルスの最前線で戦う医療従事者に寄付することを発表しています。

 


 

この「獺祭 磨き二割三分」は、以前ご紹介した「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分」の更に上位商品になります。

「獺祭 磨き三割九分」は精米歩合が39%、これでも相当に贅沢な磨き具合ですが、こちらの「磨き二割三分」は更に16%米を磨き上げ、精米歩合はなんと23%です。

まさに極限の磨き具合といっても過言ではなく、実際に他の酒造所の銘柄と比較しても最高ランクの値です。

「磨き三割九分」と並んで「獺祭」の代名詞とも言える「磨き二割三分」ですが、国内のみならず海外での評価も上々です。

2019年にロンドンで開催された「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2019」のSAKE部門「純米大吟醸の部」において、この「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」が金メダルを受賞しています。

さて、この「獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分」のテイスティングですが、香りには典型的な吟醸香が漂います。

とはいっても白酒(パイチュウ)のような鋭い芳香ではなく、華やかでありながら穏やか、繊細さや複雑性も感じられ、総じて非常に心地よい香りです。

「飲む意欲」を掻き立てられるような香りです。

一方で味わいは爽やかさの中にもコクや豊潤さが出てきて、米の旨みといったニュアンスもしっかりと感じ取れます。

これまでテイスティングした獺祭シリーズの中では、「獺祭 純米大吟醸 磨き三割九分 遠心分離」に近いように思いました。

敢えて違いを挙げるとすれば、「磨き二割三分」は「精米歩合を上げているにも関わらず、よりコクや米の旨みといった要素が感じられる食中酒」といったところでしょうか。

「磨き三割九分 遠心分離」はお酒単体でも十分にポテンシャルを感じ取れますが、こちらの「磨き二割三分」は比較的薄味の炒め物などと一緒に飲んでみると真価を発揮するように思いました。

お値段は7,000円弱とかなり高額ではありますが、獺祭シリーズの1つの完成形を表現しているブランドです。

一度は飲んでみる価値のあるお酒だと思います!

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