【日本酒 テイスティング】獺祭 純米大吟醸45 寒造早槽
【基本データ】様々な食事と合わせられる、オールラウンダーな獺祭
・容量 ［ 720ml ］
・アルコール度数［ 16 度 ］
・原産国 ［ 日本・山口県 ］
・入手難度
容易 やや困難 極めて困難
1・・・・・・・・・2・・・●・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
・飲み頃の温度
冷凍 常温 ホット、熱燗
1・・・●・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
・カクテルベースとして
向いていない(難しい) 普通 向いている
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・●・・・・・・・4・・・・・・・・・5
0 使ってはいけない（もったいない）
色合い
濃淡
無色透明 琥珀色 近黒色
0・・●・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4
・カラー［ 非常にクリアな透明感。 ］
香り
赤果実系
・イチゴ ・さくらんぼ ・ザクロ ・リンゴ
黒果実系
・カシス ・ブラックベリー ・ブルーベリー ・黒色ぶどう
柑橘系
・オレンジ ・シトラス ・シークワーサー ・青リンゴ ・マスカット
トロピカルフルーツ系
・ライチ ・パイナップル ・キウイ
その他果実
・メロン ・桃 ・アプリコット（杏） ・スモモ ・フランボワーズ
スパイス系他
・生姜（ジンジャー） ・シナモン ・オレンジピール ・香辛料 ・香水
ミネラル系他
・石灰 ・貝殻
シリアル（穀物類）系他
・米・もち米
花・草木・自然系他
・バラ ・ハチミツ ・キンモクセイ ・樹脂 ・白樺（シラカバ）
樽香・熟成由来の香り
・ドライフルーツ ・レーズン
乳製品系
・ミルク ・ヨーグルト・乳酸
ペトロール（石油）・アルコール臭系系
・セメダイン・ボンド ・ラムネ
アタック・第一印象
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・●・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 強烈なパインの香りに反して、アタックは意外とまったり。 ］
味わい・テイスティング
甘味
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 華やかでしっかりとした甘み。口に残る。 ］
辛み
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・●・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 辛みはほどほど。 ］
酸味
弱い 普通 強い
0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・●・・・・・3・・・・・・・・・4
コメント［ 爽やかでしつこくない酸味。 ］
旨味
なし 普通 強い
0・・・・・・・・・1・・・・・・・・●2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4
コメント［ 米の旨みも感じられる。 ］
凝縮感・熟成感
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・●・4・・・・・・・・・5
コメント［ 純粋に吟醸酒としての良さを凝縮したような味わい。 ］
個性
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・●・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 獺祭には珍しく、力強さを感じさせる仕上がり。 ］
味わいから感じるフレーバー
・ミネラリィ ・フローラル ・フルーティ
飲み口（風味・酒質）
・クリーン ・キリッと ・切れ味ある ・ピュア ・透明感 ・爽やか
・澄み切った ・清涼感 ・新鮮な ・フレッシュ ・洗練された ・生き生きとした
・瑞々しい ・香（かぐわ）しい
・綺麗な ・滑らかな ・メロー ・まとまった ・ジューシーな
・まったりとした ・とろけるような ・馥郁（ふくいく）とした ・エレガント
・甘やかな ・甘美な ・豊かな ・奥深い ・芳醇な ・豊潤な ・ふくよかな
・凛とした ・味わい深い ・確かな ・リッチな
・しっかりした ・華やかな ・芯のある ・濃密な ・飲み応えのある
・コクのある ・ボリュームのある
・力強い ・骨太な ・パンチの効いた ・凝縮感のある
バランス
平凡 一般的 良好
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ トータルバランスは良いが、やや香りの押し出しが強いか？ ］
ボディ・骨格
ライト ミディアム フル・ヘビー
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 獺祭としては珍しい、はっきりとしたボディ。 ］
フィニッシュ
短い 普通 長い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・●・・4・・・・・・・・・5
コメント［ フィニッシュ長い。甘みが口の中に残り続ける。 ］
総評・コメント
今回ご紹介するのは「獺祭（だっさい） 純米大吟醸４５ 寒造早槽（かんづくりはやぶね）」です。
「獺祭」と言えば、今では押しも押されもせぬ日本酒の一大ブランドですが、３０年ほど前までは地元山口県の小さな造り酒屋でした。
それが１９９０年代に入って大きく方針を転換、杜氏（とうじ）を置かずに徹底したデータ分析による酒造りを実施し、全量を純米大吟醸酒に統一します。
これにより「獺祭」は大きく躍進し、海外で最も有名な日本酒ブランドの１つに名を連ねるまでになりました。
山口県出身である安倍元首相が、ロシアのプーチン大統領やアメリカのオバマ元大統領に「獺祭」をプレゼントしたことも各種メディアで報道されましたね。
現在、「旭酒造（獺祭を作る酒蔵）」では世界最大の料理大学と言われる「ＣＩＡ（Culinary Institute of America）大学」と提携し、ニューヨーク州で酒蔵を建設中です。
これからも「旭酒造」の動向が注目されますね。
「獺祭（だっさい） 純米大吟醸４５ 寒造早槽（かんづくりはやぶね）」の基本データは以下の通りです。（日本酒度、酸度等のデータは公表されていません。）
種類：純米大吟醸酒 生搾りたて／酒米：山田錦／精米歩合：４５％／アルコール度数：１６度／
「獺祭 純米大吟醸４５ 寒造早槽」ですが、より正確に表記すると「獺祭 純米大吟醸４５ 寒造早槽 しぼりたて生 ２０２１ＢＹ（ＢＹ＝ブリュワリー・イヤー）」となります。
つまり「２０２１年にしぼりたてのお酒を火入れ※せずに瓶詰めしたお酒」ということですね。（※「火入れ」の詳細については、「日本酒の造り方」のページをご参照ください。）
「獺祭」シリーズとしては最も古くからある新酒と言われていて、毎年１０月～３月までの半年間限定で販売されています。
２０１９年までは精米歩合が４８％でしたが、今では更に３％磨きが上がり、よりクリアで綺麗な酒質となっています。
「寒造り」とは古来の日本酒造りにおける考え方で、もともとは寒い冬季にお酒を仕込むことが一般的であったため「寒造り」と呼んでいました。
現在の「旭酒造」は、最新の空調システムを導入しているため、年間を通じて真冬の温度をコントロールできる「四季醸造＝年間を通してお酒造りを行える酒蔵」となっていますが、この「寒造早槽」は敢えて「寒造り」の原点に立ち返り、冬季に限定して仕込まれています。
また「早槽（はやぶね）」の意味ですが、調べたのですが詳しい事は分かりませんでした。
ただ、お酒を搾る工程のことを「上槽（じょうそう）」と呼び、「上槽（じょうそう）したばかりのしぼりたてのお酒をそのまま瓶詰めしてすぐに出荷する」という意味合いで「早槽（はやぶね）」となっているようです。
「獺祭 純米大吟醸４５ 寒造早槽」のテイスティングですが、まずパイナップルの鮮烈な香りが漂ってきます。
度数が１６度と若干高めなこと、火入れをせずにしぼりたての生酒であること等から、獺祭シリーズの中でもかなりしっかりとしたボディに仕上っています。
味わいは甘みが強調されているのですが、口に含むと爽やかでフレッシュなニュアンスも同時に感じられ、正に「ザ・吟醸酒」と呼べるような王道の日本酒です。
かなり骨太な純米大吟醸酒としての側面も持ち合わせていることから、油が濃い料理などとの相性も良いと思われます。
例えばオイルサーディンや牡蠣のオイル漬け、チーズ料理などの洋食ともペアリング出来そうな酒質です。
値段も１，７００円台での購入が可能で、コストパフォーマンスも抜群です。
毎年この「寒造早槽」の販売を心待ちにしている獺祭ファンも多く、ぜひ一度お試しいただくことをオススメします！
