【ウイスキー テイスティング】 余市12年
【目次】
【基本データ】ピートとシェリーの卓越したバランスの良さ
・酒名 [ 余市12年 ]
・容量 [ 700ml ]
・アルコール度数[ 45% ]
・原産国 [ 日本 ]
・入手難度
容易 やや困難 極めて困難
1・・・2・・・3・・・4・●・5
・カクテルベースとして
難しい 普通 向いている
1・・・2・・・3・・・4・・・5
●0 使ってはいけない(もったいない)
色合い
濃淡
無色透明 琥珀色 近黒色
0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・●・・・・3・・・・・・・・・4
・カラー[ やや茶色みがかった琥珀色 ]
香り
花、草木、自然系
・土 ・ピート(泥炭) ・スモーク臭 ・木の実
樽香、熟成由来の香り
・オーク樽香 ・シェリー樽香 ・チョコレート ・カラメル
・ナッツ、クルミ ・レーズン ・燻香、焦げ臭 ・ドライフルーツ
ペトロール(石油)アルコール臭系
・ダンボール
アタック・第一印象
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4●・・・・・・・・5
コメント[ 度数45度、アタックは強い ]
味わい・テイスティング
甘味
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・●・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント[ アルコール成分からくる甘さか? ]
凝縮感・熟成感
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4●・・・・・・・・5
コメント[ 凝縮感が強く、濃厚 ]
個性
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・●・・4・・・・・・・・・5
コメント[ かなりパワフル ]
味わいから感じるフレーバー
・スパイシー ・ヨード様 ・ウッディ ・ピーティ ・オイリー ・スモーキー
飲み口(風味・酒質)
・しっかりした ・どっしり ・芯のある ・厚みのある ・飲みごたえのある
・深みのある ・コクのある ・コシの強い ・濃厚な
・力強い ・骨太な ・パワフルな ・ヘビーな ・重厚な ・重量感のある
バランス
平凡 一般的 良好
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5
コメント[ 芯が一本入っているようなバランスの良さ ]
ボディ・骨格
ライト ミディアム フル・ヘビー
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・●・・・・・・5
コメント[ かなり骨太なボディ ]
フィニッシュ
短い 普通 長い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4●・・・・・・・・5
コメント[ 力強く長い余韻 ]
総評・コメント
「サントリーの山崎、ニッカの余市」と、古くから並び称されてきたウィスキーで、ジャパニーズ・シングルモルトウィスキーを代表するビッグネーム、それが「余市」です。
この「余市12年」は余市らしい特徴を全て兼ね備えていて、力強いスモーク臭とピーティな香り、味わいからは大麦麦芽の甘さも感じられ、これらの要素が見事に調和しています。
アルコール度数45度の高さにも起因していると思われますが、総じて「パワフル」という表現が相応しい、骨太な1本です。
ヨード臭やスモーキーな味わいはスコッチ・ウィスキーを想起せるものがあり、「竹鶴政孝さんが作りたかったウィスキーはこういう味だったんだ」という思いを強く感じさせられます。
とは言っても決してスコッチ・ウィスキーの単純な模倣ではなく、モルトの力強さと樽熟成からくる甘み、熟成感、長く強く続く余韻等のバランスには特筆すべきものがあり、余市蒸留所の実力を見せつけられます。
12年というスタンダードな熟成年数をいい意味で裏切る熟成感には、「よくぞここまで」と感心させられることしきりです。残念ながら、ニッカの全てのラインナップからエイジ入りのウィスキーが消えてしまったため、この「余市12年」も今では「幻」のウィスキーとなってしましました。
もしこの「余市12年」を飲む機会がありましたら、シェリーの薫香・甘みとピート・スモークの香りの共演を心ゆくまで楽しんでください!