【ウイスキー テイスティング】 余市15年
【目次】
【基本データ】ジャパニーズ・ウィスキーの個性を体現した余市の名品
・酒名 ［ 余市15年 ］
・容量 ［ 700ml ］
・アルコール度数［ 45% ］
・原産国 ［ 日本 ］
・入手難度
容易 やや困難 極めて困難
1・・・2・・・3・・・4・●・5
・カクテルベースとして
難しい 普通 向いている
1・・・2・・・3・・・4・・・5
●0 使ってはいけない（もったいない）
色合い
濃淡
無色透明 琥珀色 近黒色
0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・●・・・・3・・・・・・・・・4
・カラー［ やや茶色みがかった黄金色 ］
香り
柑橘系
・オレンジ ・シトラス
花、草木、自然系
・ハチミツ ・青草
樽香、熟成由来の香り
・オーク樽香 ・バーボン樽香 ・カカオ ・アーモンド
・ナッツ、クルミ ・ドライフルーツ ヨード香
アタック・第一印象
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3●・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 心地よいインパクト ］
味わい・テイスティング
甘味
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ くどい甘さではなく、滴度な甘さ ］
凝縮感・熟成感
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3●・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 15年の熟成年数はあまり感じられない ］
個性
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・●4・・・・・・・・・5
コメント［ 逆に、単純な熟成年数だけでない複雑な味わいが個性的 ］
味わいから感じるフレーバー
・ヨード様 ・ウッディ ・ピーティ ・オイリー
・フローラル ・フルーティ ・スモーキー
飲み口（風味・酒質）
・マイルド じんわり 精妙な 質素な ・優美な ・エレガント ・暖かみのある
・品格のある ・上品な ・上質な ・気品のある ・典雅な ・奥深い
・芳醇な ・豊潤な ・円熟した ・官能的な ・味わい深い
バランス
平凡 一般的 良好
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・●・・・5
コメント［ 極めてよい、卓越 ］
ボディ・骨格
ライト ミディアム フル・ヘビー
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・●・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 繊細なボディの中の芯 ］
フィニッシュ
短い 普通 長い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4●・・・・・・・・5
コメント［ その割に長い余韻 ］
総評・コメント
これは面白いウィスキーです。
余市として飲むならば、「余市１２年」のほうがより余市らしさが前面に出されていて、ピート香・スモーキー臭などの力強さがダイレクトに感じられます。
一方、この「余市１５年」は、ヨード香やピートはむしろ抑え気味で、にも関わらず余韻の長さやフィニッシュで残るウッディなイメージはやはり余市そのもので、香りから味わい、フィニッシュまでにいくつもの要素が複雑に絡み合って舌の上に浮かび上がってきます。
飲み手の力量を試すかのようなウィスキーとも言え、そういう意味では生粋の余市ファンにとっては、好き嫌いが分かれる一本かもしれません。
とは言え、ウィスキーとしての仕上がりが一級品であることには疑いようがなく、「余市１２年」に比べると、より「上品さ」や「気品」といった飲み口が感じられます。
「余市１２年」がスコッチ・ウィスキーをイメージして作られた一本だとするならば、この「余市１５年」はより「ジャパニーズ・ウィスキーらしさ」を意識して作られたウィスキーと言っていいかもしれません。
まさに「日本の職人」をイメージさせるような、「精妙な」作りのウィスキーです。
この「余市１５年」もやはり現在では入手困難な一本で、なかなか見かけることもできません。
もし幸運にもこの「余市１５年」を飲む機会があれば、散財とはなりますが、ぜひ「余市１２年」と並べて飲み比べてみることをオススメします！
