【ウイスキー テイスティング】 ニッカ フロム・ザ・バレル
【基本データ】日本のカスクストレングスウイスキーの先駆者
・酒名 [ フロム ザ バレル ]
・容量 [ 500ml ]
・アルコール度数[ 51.4% ]
・原産国 [ 日本 ]
・入手難度
容易 やや困難 極めて困難
1・・・2・●・3・・・4・・・5
・カクテルベースとして
難しい 普通 向いている
1・・・2・・・3●・・4・・・5
0 使ってはいけない(もったいない)
色合い
濃淡
無色透明 琥珀色 近黒色
0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・●・・・・・・・3・・・・・・・・・4
・カラー[ ほのかに赤みがかった琥珀色 ]
香り
柑橘系
・オレンジ ・シトラス
その他果実
・アプリコット ・マーマレード
スパイス系
・紅茶 ・ハーブ ・オレンジピール
花、草木、自然系
・枯れ草 ・藁(わら) ・土
樽香、熟成由来の香り
・オーク樽香 ・シェリー樽香 ・燻香、焦げ臭 ・ヨード香 ・ナツメグ
ペトロール(石油)アルコール臭系
・革製品 ・粘土
アタック・第一印象
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・●・・・・・・・5
コメント[ アルコールの強さ、舌の上でピリピリする ]
味わい・テイスティング
甘味
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・●・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント[ オレンジのような甘み ]
苦味 渋味
なし 普通 強い
0・・・・●・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4
コメント[ フィニッシュに近いところで微かに出てくる苦味 ]
凝縮感・熟成感
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3●・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント[ 凝縮感というよりもアルコール感 ]
個性
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・●・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント[ カスクストレングスの先駆的存在 ]
味わいから感じるフレーバー
・スパイシー ・ヨード様 ・ウッディ ・オイリー ・フルーティ
飲み口(風味・酒質)
・刺激的な ・ピリッとした ・しっかりした ・どっしり ・芯のある ・厚みのある
・飲み応えのある ・コクのある ・コシの強い ・力強い ・骨太な ・パワフルな
・熱っぽい キックの強い
バランス
平凡 一般的 良好
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5
コメント[ アルコールの強さに負けないバランス感 ]
ボディ・骨格
ライト ミディアム フル・ヘビー
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・●・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント[ はっきりとした骨格が感じられる ]
フィニッシュ
短い 普通 長い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3●・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント[ アルコール感がある ]
総評・コメント
この「フロム・ザ・バレル」という英語を直訳すると、「樽から(そのまま)」という意味になり、意訳をすると「加水をしていないカスクストレンクスのウィスキー」という意味合いになります。
ジャパニーズ・ウィスキーの多くは加水処理をしてアルコール度数を調整し、概ね40度から43度前後でボトリングされてリリースされることが一般的です。
最近ではジャパニーズ・ウィスキーも多様化し、カスクストレンクスのウィスキーも増えてきましたが、この「フロム・ザ・バレル」はその先駆けとも言うべき存在です。
売り出されたのは1980年代半ばであり、なんと35年も前に販売され今でも飲まれ続けているロングセラー商品です。
当時としては非常に珍しいカスクストレンクスのウィスキーですが、決して奇をてらった話題作りのウィスキーではなく、高濃度のアルコール度数の中にもしっかりとした良質な味わいが感じられます。
まず最初にフルーツ系の甘い香りが感じられます。
口に含みますとその印象通りの甘いコク、その後にシェリーや樽由来の焦げたようなニュアンス、ややスパイシーな味わいも出てきて、それらが渾然一体となってフィニッシュへとつながっていきます。
度数が強いということはありますが、まずはストレートで味わっていただきたい逸品です。
そののちに、お好みで加水をして自分に適したアルコール度数で楽しんでもいいし、度数が高いのでハイボールなどのベースとして使っても味わいがぼけることもありません(かなり贅沢なハイボールではありますが)。
またこの「フロム・ザ・バレル」は、発売当初からアルコール度数「51.4度」も変わっておらず、そういう意味では今現在でも発売当初の味わいに近いものであると思われます。
500mlサイズで、通常のレギュラーボトルと比べるとやや小ぶりではありますが、現在でも安価で入手可能なことを考えると、今飲むべきジャパニーズ・ウィスキーとしてお勧めできる一本です。
是非お気軽にお試しください!