【ウイスキー テイスティング】余市 ウッディ＆バニラ
【基本データ】余市の新たな可能性を広げるための意欲作
・酒名 ［ 余市 ウッディ＆バニラ ］
・容量 ［ 500ml ］
・アルコール度数［ 55% ］
・原産国 ［ 日本 ］
・入手難度
容易 やや困難 極めて困難
1・・・2・・・3・・●4・・・5
・カクテルベースとして
難しい 普通 向いている
1・・・2・・・3・・・4・・・5
● 使ってはいけない（もったいない）
色合い
濃淡
無色透明 琥珀色 近黒色
0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・●・・3・・・・・・・・・4
・カラー［ 赤みがかった琥珀色、茶色に近い ］
香り
黒果実系
・プラム
柑橘系
・オレンジ
トロピカルフルーツ系
・マンゴー
その他果実
・メロン ・アプリコット ・バナナ ・イチジク ・マーマレード
スパイス系
・紅茶 ・烏龍茶 ・オレンジピール
シリアル（穀物類）系
・大麦
花、草木、自然系
・カエデ（メイプル） ・ハチミツ ・サトウキビ ・ココナッツ ・スモーク臭
樽香、熟成由来の香り
・オーク樽香 ・バーボン樽香 ・カカオ ・アーモンド ・バニラ
・レーズン ・プルーン ・ヨード香
アタック・第一印象
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4●・・・・・・・・5
コメント［ カスクの強さ、ヘビー ］
味わい・テイスティング
甘味
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・●・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ バニラの甘味はそれほど感じない ］
凝縮感・熟成感
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・●・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 熟成感はそれ程ない、未熟感 ］
個性
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・●・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ バニラと名付けているほどのバニラ感はない ］
味わいから感じるフレーバー
・ウッディ ・オイリー
飲み口（風味・酒質）
・刺激的な ・ピリッした ・飲みごたえのある ・コシの強い ・濃厚な
・ボリュームのある ・力強い ・パンチの効いた ・パワフルな ・熱っぽい
・ヘビーな ・荒々しい ・インパクトのある ・キックの強い
バランス
平凡 一般的 良好
1・・・・・・・・・2・・・●・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 香りと味わいのバランスが絶妙 ］
ボディ・骨格
ライト ミディアム フル・ヘビー
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・●3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 中庸 ］
フィニッシュ
短い 普通 長い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3●・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 一般的、アルコールのピリピリが舌に残る ］
総評・コメント
余市蒸留所でのみ販売されている３酒類の限定ボトルのうちの１つ、それがこの「余市ウッディ＆バニラ」です。
アルコール度数は５５度あり、いわゆる「カスクストレンクス」のウィスキーになります。
そのため、飲み口はかなりアルコールが感じられ、口に含み、また飲み終えた後にもピリピリとした感覚が舌の上に残ります。
名前に「ウッディ＆バニラ」とうたっていますが、飲み口からはウッディネスは感じられるものの、バニラの薫香や味わいは微かにたなびく程度です。
香りからは甘やかな果実のフレーバーが匂い立つものの、飲んだ後にはどちらかというとアルコール臭のほうが前面に出てきて、その意味では全体としてのバランスがもう一つという感が否めません。
念のため加水をして一般的なアルコール度数にまで引き下げた上でテイスティングをしてみましたが、確かに飲みやすくはなるものの、劇的に印象が変わるという感じではありませんでした。
余市蒸留所でのみ限定販売されていることから想像すると、一般消費者に向けて万人に好まれるような味を狙ったと言うよりは、余市蒸留所の更なる可能性を広げるために実験的に作られた余市モルトと言えるのかもしれません。
値段的には500mlで7,000円弱、ネットではその倍くらいの値段で取引されていて、どちらかと言えば余市ファン向けのコレクターズアイテムという位置づけになるかと思います。
余市をいろいろと飲み比べた人が、新たな余市の可能性を探ってみるという観点で飲むには相応しい一本かもしれませんが、余市初心者の方にはあまりお勧めできるものではありません。
もし飲む機会がありましたら、通常のレギュラーボトル（「余市ＮＶ」など）と飲み比べてみるのも面白いかもしれませんね。
