【ウイスキー　テイスティング】グレンエルギン　12年

基本データ
色合い
香り
アタック・第一印象
味わい・テイスティング
総評・コメント

【基本データ】やや熱っぽい印象が残る1本

1598745365

・酒名　　　　　［　グレンエルギン12年　］　

・容量　　　　　［　700ml　］

・アルコール度数［　43%　］

・原産国　　　　［　スコットランド・スペイサイド地方　］

・入手難度

容易　　　やや困難　　　極めて困難

1・・・2・●・3・・・4・・・5

・カクテルベースとして

難しい　　　普通　　　向いている

1・・・2・●・3・・・4・・・5

0　使ってはいけない（もったいない）

色合い

濃淡

無色透明　　　　　　　　　　　　　　琥珀色　　　　　　　　　　　　　　近黒色

0・・・・・・・・・1・・・・・・・・●2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

・カラー［　薄い黄色、少し濁っているようにも見える　］

香り

赤果実系

　・ラズベリー　・ザクロ　・リンゴ

黒果実系

　・カシス　・ブルーベリー　・プラム

柑橘系

　・レモン　・グレープフルーツ　・シトラス

トロピカルフルーツ系

　・パイナップル

その他果実系

　・アプリコット

スパイス系他

　・白、黒こしょう　・生姜（ジンジャー）　・シナモン　・香草類（ハーブ）

シリアル（穀物類）系他

　・大麦

花、草木、自然系他

　・ラベンダー　・ミント　・青草　・ピーマン　・茎　・樹液

樽香、熟成由来の香り系

　・オーク樽香　・ドライフルーツ

ペトロール（石油）アルコール臭系

　・セメダイン・ボンド・歯磨き粉

アタック・第一印象

弱い　　　　　　　　　　　　　　　　普通　　　　　　　　　　　　　　　　強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・●・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント［　43%のアルコール度数からの、やや熱っぽい印象　］

味わい・テイスティング

甘味

弱い　　　　　　　　　　　　　　　　普通　　　　　　　　　　　　　　　　強い

1・・・・・・・・・2●・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント［　総じて甘みは弱い　］

辛味

弱い　　　　　　　　　　　　　　　　普通　　　　　　　　　　　　　　　　強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・●3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント［　通常のウィスキーに感じられる程度のドライ感　］

苦味・渋味

なし　　　　　　　　　　　　　　　　普通　　　　　　　　　　　　　　　　強い

0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・●・・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント［　ややエグ味に近いような渋み　］

凝縮感・熟成感

弱い　　　　　　　　　　　　　　　　普通　　　　　　　　　　　　　　　　強い

1・・・・・・・・・2●・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント［　12年の熟成感はあまり感じない　］

個性

弱い　　　　　　　　　　　　　　　　普通　　　　　　　　　　　　　　　　強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・●・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント［　際立った個性という点ではやや弱い　］

味わいから感じるフレーバー

　・スパイシー　・ウッディ　・オイリー　・フルーティ

飲み口（風味・酒質）

　・切れ味ある　・シャープ　・ドライ　・ピリッとした

　・じんわり　・穏やかな　・落ち着いた

　・味わい深い

　・熱っぽい

バランス

平凡　　　　　　　　　　　　　　　　　一般的　　　　　　　　　　　　　　　　　良好

1・・・・・・・・・2・●・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント［　甘み辛み渋みの一体感はもう一つ　］

ボディ・骨格

ライト　　　　　　　　　　　　　　ミディアム　　　　　　　　　　　フル・ヘビー

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3●・・・・・・・・4・・・・・・・・・5　

コメント［　ライトボディのようなイメージが強いが、意外としっかりしている　］

フィニッシュ

短い　　　　　　　　　　　　　　　　普通　　　　　　　　　　　　　　　　長い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・●・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント［　ドライなフィニッシュが後味に残る　］

総評・コメント

スペイサイド地方のエルギン地区にある蒸留所、それが「グレン・エルギン」です。

「グレン・エルギン」はブレンデッド・ウィスキー、「ホワイト・ホース」のキーモルト（原酒）であることでも知られています。

かつてのオールドボトルにはラベルに白馬の絵が描かれていたり、「グレン・エルギン」のロゴの前に「ホワイト・ホース」と銘打っているものもありました。

現行の「グレン・エルギン１２年」ではそれらのデザインはありませんが、代わりにラベル上部には可愛らしい鳥が描かれています。

これは蒸留所近辺に棲息する「イワツバメ」をデザインしていて、近年は日本の都市部でも繁殖が確認されています。

また、「グレン・エルギン」は「タリスカー」と並んで昔ながらの木製の「ワームタブ」（「ワーム」と呼ばれるコイル状の「蛇管」を冷却する装置）を使用していることでも知られていて、現在でも木製のワームを使っている蒸留所はほとんどありません。

この「グレン・エルギン１２年」は、先代の「グレン・エルギン」と比べると、やや熱っぽい印象が強く出ているように感じます。

先代の「グレン・エルギン」はソフトで穏やか、飲みやすい酒質として知られていましたが、こちらの「グレン・エルギン１２年」は少しクセが前面に出ているように感じられ、味わいのバランス的にはもう一つです。

現在では値段も５０００円近くかかり、モルトを飲みつけている人以外には、なかなかオススメしにくい一本です。