【ウイスキー テイスティング】クライヌリッシュ14年
【基本データ】”グレンリベットにも比肩しうる”ハイランドの銘酒
・酒名 ［ クライヌリッシュ14年 ］
・容量 ［ 700ml ］
・アルコール度数［ 46% ］
・原産国 ［ スコットランド・ハイランド地方 ］
・入手難度
容易 やや困難 極めて困難
1・・・2・●・3・・・4・・・5
・カクテルベースとして
難しい 普通 向いている
1・・・2・・・3・・・4・・・5
0● 使ってはいけない（もったいない）
色合い
濃淡
無色透明 琥珀色 近黒色
0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・●・・・・・・・3・・・・・・・・・4
・カラー［ 典型的な琥珀色、やや茶色みがかっている？ ］
香り
赤果実系
・さくらんぼ
黒果実系
・プラム
柑橘系
・レモン ・グレープフルーツ ・シトラス ・青りんご
その他果実
・イチジク ・マーマレード
スパイス系他
・白、黒こしょう ・ハーブ ・ジュニパーベリー（松ヤニ）
・カモミール ・ハッカ
シリアル（穀物類）系他
・大麦 ・トースト
モルティな香り
花、草木、自然系他
・バラ ・ミント ・青草 ・海藻、潮の香り ・森林
・スモーク臭 ・白樺（シラカバ） ・松の木
樽香、熟成由来の香り
・オーク樽香 ・バーボン樽香 ・チョコレート ・ナッツ、クルミ
・レーズン ・プルーン ・クッキー
乳製品系
・ヨーグルト、乳酸
アタック・第一印象
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・●・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 46％のアルコール度数の割に中庸 ］
味わい・テイスティング
甘味
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・●・・4・・・・・・・・・5
コメント［ フルーティーでクリーミー、複雑でハチミツのような甘み ］
辛み
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・●・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 口に含んだ直後にスパイシーでドライな味わいが出てくる ］
塩味
なし 普通 強い
0・・●・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4
コメント［ わずかにソルティ ］
凝縮感・熟成感
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・●・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 熟成感は普通 ］
個性
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・●・4・・・・・・・・・5
コメント［ 唯一無二のハイランドモルトとしての個性 ］
味わいから感じるフレーバー
・スパイシー ・ウッディ ・オイリー ・フローラル ・フルーティ ・スモーキー
飲み口（風味・酒質）
・ピリッとした ・じんわり ・クリーミー ・滑らかな ・甘やかな
・暖かみのある ・豊かな ・奥深い ・豊潤な ・ふくよかな ・味わい深い
・しっかりした ・がっしりとした ・華やかな ・厚みのある
・飲み応えのある ・深みのある ・コクのある ・ボリュームのある
・力強い ・熱っぽい ・複雑な
バランス
平凡 一般的 良好
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・●・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ やや香りの面で弱い感じもあるが、均整がとれている ］
ボディ・骨格
ライト ミディアム フル・ヘビー
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・●・・・・・・・5
コメント［ かなりしっかりとしたフルボディ ］
フィニッシュ
短い 普通 長い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4●・・・・・・・・5
コメント［ 長い、華やかで豊か、ウッディな余韻が口の中に残る ］
総評・コメント
「クライヌリッシュ」は１８１９年、ハイランド地方のインヴァネスから北方へ約９０ｋｍに位置する「ブローラ」の町で生れた蒸留所です。
設立したのはこの地を領地とする「サザーランド公爵」で、それを証明するかのようにラベル上部には「サザーランド公爵」の副紋章である「山猫」がデザインされています。
「クライヌリッシュ」は少し変わった経緯を辿っていて、１９６７年に「クライヌリッシュ蒸留所」に隣接した敷地内に新たな蒸溜所が建設されると、なぜかこの新しい蒸溜所が「クライヌリッシュ蒸留所」を名乗ることになります。
一方、元からあった蒸溜所はその地名をとって「ブローラ」と呼ばれることになります。
しかしながらこの「ブローラ蒸溜所」は１９８３年に操業を停止、今では「幻のモルト」としてコレクター垂涎のアイテムとなり、現状では最低価格でも１２万～１３万円という高値で取り引きされています。
従って現在流通している「クライヌリッシュ」は、１９６７年に設立された新しい蒸溜所のモルトということになりますが、以前は生産量が少なく、こちらも長く入手困難なモルトと言われ続けてきました。
というのもこの「クライヌリッシュ」は、スコッチ愛好家の中では「知る人ぞ知るモルト」として人気があり、その味わいは「ザ・グレンリベットにも負けない」と賞賛されてきたという背景も在庫不足に拍車をかけていました。
幸い今では流通も安定していて、ネットを使って比較的容易に入手可能なモルトになっています。
この「クライヌリッシュ１４年」ですが、スムーズでスパイシー、フルーティでモルティな甘さの中に残る複雑な余韻、しっかりとしたフルボディの酒質など、あらゆる面で「旨い」ウィスキーです。６０００円を超える価格が玉に瑕ですが、おさえておいて損のない一本です！
