【ウイスキー テイスティング】アラン18年（旧ボトル）
【基本データ】アランモルトの正当継承者、王道を行く堂々たる味わい
・酒名 ［ アラン18年（旧ボトル） ］
・容量 ［ 700ml ］
・アルコール度数［ 46% ］
・原産国 ［ スコットランド・アイランズ（アラン島） ］
・入手難度
容易 やや困難 極めて困難
1・・・2・・・3・・●4・・・5
・カクテルベースとして
難しい 普通 向いている
1・・・2・・・3・・・4・・・5
0● 使ってはいけない（もったいない）
色合い
濃淡
無色透明 琥珀色 近黒色
0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・●・・・・・・・3・・・・・・・・・4
・カラー［ 美しい琥珀色、黄色味がかったゴールド ］
香り
赤果実系
・イチゴ ・ラズベリー ・さくらんぼ ・ザクロ ・リンゴ
黒果実系
・カシス ・ブルーベリー ・プラム ・黒色ぶどう
柑橘系
・レモン ・ライム ・グレープフルーツ ・オレンジ ・シトラス ・マスカット
トロピカルフルーツ系
・マンゴー ・パイナップル
その他果実
・桃 ・洋ナシ ・アプリコット ・バナナ ・フランボワーズ ・マーマレード
スパイス系他
・生姜（ジンジャー） ・シナモン ・ジャスミン茶 ・オレンジピール
シリアル（穀物類）系他
・大麦 ・焼いたパン、トースト
花、草木、自然系他
・ハイビスカス ・ラベンダー ・ハチミツ ・ココナッツ ・スモーク臭 ・オリーブ
樽香、熟成由来の香り
・オーク樽香 ・シェリー樽香 ・バーボン樽香 ・チョコレート ・カラメル
・バニラ ・ドライフルーツ ・レーズン ・燻香、焦げ臭
乳製品系
・バター
アタック・第一印象
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 飲み口は優しいが、じわじわアルコールが迫ってくる感じ ］
味わい・テイスティング
甘味
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・●・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 色々なフルーツの甘みと、その後のモルティな甘さ ］
塩味
なし 普通 強い
0・・・・・・・・・1・●・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4
コメント［ 甘さの中に潜んだブリニーさ、心地よい ］
凝縮感・熟成感
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・●・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 18年の歳月を感じさせる熟成感 ］
個性
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ アランモルトの王道 ］
味わいから感じるフレーバー
・ウッディ ・フローラル ・フルーティ
飲み口（風味・酒質）
・クリーン ・スムーズ ・洗練された ・香（かぐわ）しい
・マイルド ・じんわり ・クリーミー ・綺麗な ・滑らかな ・落ち着いた
・心地よい ・まとまった ・まったりとした ・とろけるような ・甘やかな
・暖かみのある ・上質な ・豊かな ・奥深い ・芳醇な ・豊潤な
・円熟した ・味わい深い ・確かな ・しっかりした ・芯のある
・厚みのある ・飲み応えのある ・深みのある ・コクのある ・濃厚な
・ボリュームのある ・力強い ・がっしりした ・パンチの効いた
バランス
平凡 一般的 良好
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・●4・・・・・・・・・5
コメント［ 抜群のバランス、GOOD ］
ボディ・骨格
ライト ミディアム フル・ヘビー
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 46％という度数のせいか、ややフルボディ寄り ］
フィニッシュ
短い 普通 長い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・●・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ フィニッシュはそれほど長くない、スッと消えていく ］
総評・コメント
今回ご紹介するのは「アラン１８年旧ボトル」です。
以前にも触れましたが「アイル・オブ・アラン蒸溜所」（ロックランザ蒸溜所）は、１９９５年創業とかなり若い蒸溜所であるため、１９９０年代まではブレンデッドウィスキーを中心に販売していました。
それが「ロックランザ」というブランドだったのですが、販売当時はスコッチのボトルとしては非常に斬新な、鮮やかな「ブルー」のボトルでした。
これが当時大変な人気を博し、その美しい青いボトルから「ロックランザ・ブルー」と呼ばれていました（今でも「ロックランザ」というブレンデッドウィスキーは販売していますが、デザインは変わっています）。
この「アラン１８年」ですが、以前こちらでもご紹介した「アラン１０年」の系譜を継ぐ正統派・王道のボトルです。
「マディラカスクフィニッシュ」「ポートカスクフィニッシュ」などのシリーズは、どちらかと言えばアランモルトの可能性を拡げるための「実験的な」位置づけだと（個人的には）思います。
一方、こちらの「アラン１８年」は奇をてらわない堂々たる味わいです。
シェリーカスクとバーボンカスクの絶妙なバランス、４６％というハイプルーフでのブレンド・・・全てが計算され尽くしてこの銘酒は誕生します。
特筆すべきは、熟したトロピカルフルーツ系の甘さと麦芽由来のモルティな甘さのバランスです。
一口、口に含めば極上の味わいを楽しむことができます。
気がかりな点は２０２０年１月でアランのボトルデザインが一新され、この素晴らしい酒質が継承されているかどうかということです。
まだデザインが変更してから１年余りしかたっていないにも関わらず、既に旧ボトルの入手は困難になっています。
個人的にもストックしておきたいボトルの一本ですが、状況はなかなか厳しいようです。
