【ウイスキー テイスティング】タリスカー10年
【基本データ】他に比肩しうるウィスキーがない、唯一無二の絶対的個性
・酒名 ［ タリスカー10年 ］
・容量 ［ 700ml ］
・アルコール度数［ 45.8% ］
・原産国 ［ スコットランド・アイランズ（スカイ島） ］
・入手難度
容易 やや困難 極めて困難
1・・●2・・・3・・・4・・・5
・カクテルベースとして
難しい 普通 向いている
1・・・2・・・3・・・4・・・5
0● 使ってはいけない（もったいない）
色合い
濃淡
無色透明 琥珀色 近黒色
0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・●・・・・・・・3・・・・・・・・・4
・カラー［ 綺麗な淡いゴールド色 ］
香り
赤果実系
・ザクロ
黒果実系
・プラム
柑橘系
・レモン ・グレープフルーツ ・シトラス
スパイス系他
・白、黒こしょう ・紅茶 ・山椒 ・ジュニパーベリー（松ヤニ） ・イソジン
ミネラル系他
・貝殻
シリアル（穀物類）系他
・大麦
花、草木、自然系他
・海草 ・海藻、潮の匂い ・きのこ類 ・ピート（泥炭） ・スモーク臭 ・鰹節
コメント［ 生ガキのようなニュアンスも ］
樽香、熟成由来の香り
・オーク樽香 ・ナッツ、クルミ ・ドライフルーツ
・燻香、焦げ臭 ・葉巻 ・タバコ ・ヨード香
ペトロール（石油）アルコール臭系
・消毒液
アタック・第一印象
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 45.8％の度数からくる力強いアタック ］
味わい・テイスティング
甘味
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・●・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ ドライフルーツを思わせる甘み ］
辛み
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 舌をピリッとさすようなスパイシーさ ］
塩味
なし 普通 強い
0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・●・・・3・・・・・・・・・4
コメント［ 波しぶきを連想させるような豊かな塩味 ］
苦味・渋味
なし 普通 強い
0・・・・・・・・・1●・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4
コメント［ 思った以上に渋みは強くない ］
凝縮感・熟成感
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・●・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 10年熟成としては必要十分な熟成感 ］
個性
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4●・・・・・・・・5
コメント［ すべてのモルトの中でも唯一無二の個性 ］
味わいから感じるフレーバー
・スパイシー ・ヨード様 ・ウッディ ・ピーティ ・フルーティ ・スモーキー
飲み口（風味・酒質）
・ドライ ・刺激的な ・弾けるような ・ピリッとした ・暖かみのある
・豊かな ・奥深い ・芳醇な ・豊潤な ・味わい深い ・確かな
・並外れた ・際立った ・しっかりした ・どっしり ・芯のある
・厚みのある ・飲み応えのある ・深みのある ・コシの強い
・ボリュームのある ・はっきりとした ・圧倒的な ・力強い ・骨太な
・パンチの効いた ・パワフルな ・熱っぽい ・強烈な ・荒々しい
・インパクトのある ・野趣あふれる ・キックの強い ・独特の
・ユニークな ・複雑な ・クセのある ・特別な ・爆発したような
・病みつきになる ・焦げたような ・個性的な
バランス
平凡 一般的 良好
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・●・4・・・・・・・・・5
コメント［ 出色のバランスの良さ、1つの世界観が完成している ］
ボディ・骨格
ライト ミディアム フル・ヘビー
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・●・・・・・・・5
コメント［ どっしりとしたフルボディ ］
フィニッシュ
短い 普通 長い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・●・4・・・・・・・・・5
コメント［ スパイシーでスモーキーな味わいが残り続ける ］
総評・コメント
今回ご紹介するのは「タリスカー１０年」です。
「スカイ島」（“ｓｋｙｅ”と表記します）唯一の蒸溜所として、世界的な評価を得ている「タリスカー」ですが、熱烈なファンを多く持つことでも知られています。
「タリスカー」にフィーチャーしているＢＡＲも数多く、私が知るだけでも大阪・沖縄（かつては銀座にも）などに存在します。
「タリスカー」の創業は１８３０年、この島にやってきた「ヒュー」と「ケネス」の「マカスキル兄弟」によって設立されました。
「スカイ島」は荒々しい気候でも知られていて、特に冬場になると激しい潮風や大波が剥き出しの岩肌に打ち付けられ、これがそのまま「タリスカー」の個性的な味わいにつながっています。
「タリスカー」は、「アイラモルト」と「ハイランドモルト」の中間的な味わいだと表現されることが多いですが、それだけでは説明不足です。
「タリスカー１０年」をテイスティングすると、最初に強烈な潮の風味が迫ってきて、その後にスモーキー、ピーティな味わいが続きます。
ここまでなら「アイラモルト」と大差ないように思いますが、「タリスカー１０年」の場合これに加えて「黒胡椒のようなピリッとしたスパイシーさ」が出てきます。
これこそが「タリスカー」を唯一無二の存在に昇華させているオリジナリティであり、独特の個性と言えます。
実際、「タリスカー１０年」でハイボールを作る際、最後に黒胡椒をトッピングする「ラギット・ハイボール」という飲み方があるのですが、黒胡椒との相性は抜群です。
余談ですが、「宝島」の著者として有名な「スチーブンソン」が、「酒の王様（ＫｉｎｇｏｆＤｒｉｎｋｓ）」と呼んで「タリスカー」を愛飲したというエピソードでも知られていますね。
その味わいもさることながら、３０００円台でこのクオリティのウィスキーが購入できるというコストパフォーマンスの高さも瞠目に値します。
既存のウィスキーに飽きてきて、びっくりするような個性的な味わいのスコッチにチャレンジしてみたい、と言う方には是非オススメしたい一本です！
