【ウイスキー テイスティング】ミドルトン・ベリーレア 2016
【基本データ】”アイリッシュの最高峰”の名に偽りなし、至高のアイリッシュ
・酒名 ［ ミドルトン・ベリーレア 2016 ］
・容量 ［ 700ml ］
・アルコール度数［ 40% ］
・原産国 ［ アイルランド ］
・入手難度
容易 やや困難 極めて困難
1・・・2・・・3・・●4・・・5
・カクテルベースとして
難しい 普通 向いている
1・・・2・・・3・・・4・・・5
0● 使ってはいけない（もったいない）
色合い
濃淡
無色透明 琥珀色 近黒色
0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・●・・・・・・・3・・・・・・・・・4
・カラー［ 非常に鮮やかな琥珀色。ゴールドが映える ］
香り
赤果実系
・イチゴ ・ラズベリー ・さくらんぼ ・ザクロ ・リンゴ
黒果実系
・ブルーベリー ・黒色ぶどう
柑橘系
・青リンゴ ・マスカット
トロピカルフルーツ系
・マンゴー ・パイナップル
その他果実
・桃 ・洋ナシ ・フランボワーズ
スパイス系他
・香草類（ハーブ） ・カモミール ・ハッカ
ミネラル系他
・石灰
シリアル（穀物類）系
・大麦 ・とうもろこし
花、草木、自然系他
・ラベンダー ・カエデ（メイプル） ・ハチミツ ・森林
樽香、熟成由来の香り
・オーク樽香 ・バーボン樽香 ・バニラ ・ドライフルーツ
乳製品系
・ヨーグルト・乳酸
アタック・第一印象
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3●・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 非常に柔らかなアタック。飲み手に寄り添うようなの飲み口 ］
味わい・テイスティング
甘味
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ バニラやフルーツ、ハチミツなどの爽やかな甘み ］
辛み
弱い 普通 強い
1・●・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ ほぼ辛みはない。後口に微かにドライ感が出るくらい ］
苦味・渋味
なし 普通 強い
0・●・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4
コメント［ ほぼ無いが、樽熟成の心地よい渋みはわずかに感じる ］
凝縮感・熟成感
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 優しい飲み口だが、熟成感はしっかり出ている ］
個性
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4●・・・・・・・・5
コメント［ ”アイリッシュの最高峰”としての個性がある ］
味わいから感じるフレーバー
・ウッディ ・フローラル ・フルーティ
飲み口（風味・酒質）
・クリーン ・すっきり ・スムーズ ・ピュア ・デリケート ・爽やか ・淡麗
・澄み切った ・清涼感 ・フレッシュ ・クセのない ・洗練された ・若々しい
・鮮やかな ・瑞々しい ・香（かぐわ）しい ・鮮明な
・マイルド ・しっとりとした ・優しい ・クリーミー ・しなやかな
・きめ細やかな ・柔らかな ・綺麗な ・滑らかな ・まろやかな ・ソフト
・穏やかな ・落ち着いた ・自然な ・温かな ・素朴な ・心地よい ・精妙な
・口当たりの良い ・伸びやかな
・とろけるような ・馥郁（ふくいく）とした ・エレガント ・甘やかな ・暖かみのある
・上品な ・気品のある ・典雅な ・ビロードのような ・豊かな ・奥深い ・芳醇な
・豊潤な ・ふくよかな ・贅沢な ・高級感のある ・円熟した ・味わい深い
・確かな ・絶妙な ・滋味深い
・しっかりした ・深みのある ・コクのある
バランス
平凡 一般的 良好
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・●・・・・・・・5
コメント［ 極めて高いレベルでバランスが取れいている ］
ボディ・骨格
ライト ミディアム フル・ヘビー
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・●・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ アイリッシュとしてはややしっかり目のミディアムボディ ］
フィニッシュ
短い 普通 長い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・●・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 決して長くはないが、豊かな余韻が口の中に拡がる ］
総評・コメント
今回ご紹介するのはアイリッシュウィスキー、「ミドルトン・ベリーレア２０１６年」です。
「世界五大ウィスキー」の１つにも挙げられる「アイリッシュウィスキー」ですが、「ウィスキー発祥の地」としても知られています。
ただその一方で、スコットランドでは「スコットランドこそウィスキー発祥の地である！」との主張を譲らず、未だに正確なことはよく分かっていません。
１８世紀アイルランドには２０００以上の蒸留所があったとも言われていますが、その後蒸留所の統廃合が繰り返され、２１世紀に入った際には僅かに４蒸留所（ミドルトン・ブッシュミルズ・クーリー・キルベガン）を残すのみとなっていました。
ところが近年、世界的なウィスキーブームの影響を受けて蒸留所が急増、現在ではアイルランドでも４０近い蒸留所が設立されています。
「ミドルトン・ベリーレア」を作っているのはその名の通り「ミドルトン蒸留所」で、１８２５年にマーフィー兄弟により設立されました。
蒸留所はアイルランド南部のコーク県にある「ミドルトン」の町にあり、その名前をそのまま蒸留所名にしている訳ですね。
「ミドルトン蒸留所」では様々なブランドでウィスキーを販売していて、「ジェイムソン」「パワーズ」「パディ」「タラモアデュー」「レッドブレスト」など多岐にわたっています。
「ミドルトン・ベリーレア」はその中でもトップブランドの最高級品で、年に１回のみリリースされます。
新しいバーボン樽で最低でも１２年間寝かせ、厳選された原酒を５０樽ピックアップし、これに１９７５年設立の新蒸留所の倉庫で偶然発見された秘蔵古酒「ダンガーニー」をブレンド、更に少量のグレーンウィスキーを加えて、この貴重なウィスキーは誕生します。
その高品質を保証するかのように、ウィスキーのラベルには数量限定生産品としてロットナンバーと、蒸留責任者のサインが記されています。
※１９８４年の販売以来、ボトルには蒸留責任者の「バリー・クロケット」氏のサインがなされていましたが、同氏は２０１３年に引退、２０１４年からは「ブライアン・ネイション」氏のサインになっています
「ミドルトン・ベリーレア２０１６年」の味わいですが、アイリッシュらしい飲みやすさや軽快さを持ちつつも、南国フルーツのような豊かな甘みとコク、まろやかな風味も兼ね備えていて、間違いなく“アイリッシュウィスキーの最高峰“と呼べる一本です。
値段は確かに高く、今でも１本２０，０００円前後しますが、値段に見合う高品質ウィスキーであることも事実です。
とっておきの記念日のために少量ずつ飲む、というような飲み方が相応しいかと思います！
