【ウィスキー テイスティング】ジョニーウォーカー トリプルグレーンアメリカンオーク 10年
【基本データ】グレーンウィスキーの甘さが際立つジョニーウォーカーの逸品
・酒名 ［ ジョニーウォーカー トリプルグレーンアメリカンオーク 10年 ］
・容量 ［ 700ml ］
・アルコール度数［ 41.3% ］
・原産国 ［ スコットランド ］
・入手難度
容易 やや困難 極めて困難
1・・・2・・・3・●・4・・・5
・カクテルベースとして
難しい 普通 向いている
1・・・2・・・3・・・4・・・5
0● 使ってはいけない（もったいない）
色合い
濃淡
無色透明 琥珀色 近黒色
0・・・・・・・・・1・・・・・●・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4
・カラー［ やや薄めの琥珀色。若干オレンジ色が入っている ］
香り
赤果実系
・イチゴ ・ラズベリー ・ザクロ
黒果実系
・プラム ・黒色ぶどう
柑橘系
・レモン ・ライム ・シトラス ・青リンゴ
その他果実
・洋ナシ ・アプリコット（杏） ・フランボワーズ
スパイス系他
・白・黒こしょう ・紅茶 ・ジャスミン茶 ・オレンジピール ・香辛料
シリアル（穀物類）系他
・大麦 ・小麦 ・とうもろこし
花・草木・自然系他
・ミント ・梅 ・カエデ（メイプル） ・ハチミツ ・森林
・サトウキビ（黒糖） ・ココナッツ ・オリーブ
樽香・熟成由来の香り
・オーク樽香 ・バーボン樽香 ・アーモンド ・バニラ
・ドライフルーツ ・ココア ・クッキー ・ビスケット
乳製品系
・バター ・クリーム
アタック・第一印象
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・●・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 予想外にしっかり。スモーク臭が立ちあがる ］
味わい・テイスティング
甘味
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ グレーンウィスキー由来のバニラのような甘さ ］
辛み
弱い 普通 強い
1・●・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 後味で極々かすかなドライ感 ］
苦味・渋味
なし 普通 強い
0・・●・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4
コメント［ 感じるか感じられないかのわずかな苦み ］
凝縮感・熟成感
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・●・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 10年熟成以上の確かな熟成感が感じられる ］
個性
弱い 普通 強い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・●・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 面白い。甘みを前面に押し出した意欲作。 ］
味わいから感じるフレーバー
・ウッディ ・フローラル ・フルーティ ・スモーキー
飲み口（風味・酒質）
・クリーン ・スムーズ ・デリケート ・繊細な ・フレッシュ ・クセのない
・洗練された ・雑味のない ・マイルド ・じんわり ・しっとりとした ・優しい
・クリーミー ・しなやかな ・きめ細やかな ・滑らかな ・まろやかな
・落ち着いた ・自然な ・温かな ・素朴な ・メロー ・心地よい
・とろけるような ・甘やかな ・暖かみのある ・上品な ・豊かな ・芳醇な
・豊潤な ・味わい深い ・確かな ・芯のある ・厚みのある ・凝縮感のある
バランス
平凡 一般的 良好
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・●・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 非常に良い。甘みの中にかすかなスモーキーさが残る ］
ボディ・骨格
ライト ミディアム フル・ヘビー
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・●・・・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ ほぼミディアムボディ。アルコール度数の分だけフルボディ寄り ］
フィニッシュ
短い 普通 長い
1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・●・・・・・4・・・・・・・・・5
コメント［ 特段長いフィニッシュではないが、甘みが口の中にずっと残る ］
総評・コメント
今回ご紹介するのは「ジョニーウォーカートリプルグレーンアメリカンオーク１０年」です。
こちらは通常の「ジョニーウォーカー」シリーズとは異なり、「ブレンダーズ・バッチ」という名称でリリースされた数量限定の新シリーズです。
こちらの「ジョニーウォーカートリプルグレーンアメリカンオーク１０年」は２０１７年末に販売されましたが、今では僅かにネット上で売買がなされているのみです。
商品の詳細ですが、名前の通り「大麦」「小麦」「トウモロコシ」の３種類のグレーンを原料として、更にアメリカンオークの樽で１０年以上熟成させた原酒をブレンドして作られています。
原酒となるモルトウィスキーには「カーデュ」「モートラック」といった銘酒が使用されていて、さらにグレーンウィスキーはグラスゴーにある「ポートダンダース蒸溜所」の原酒がブレンドされています。
モルトの蒸留所は今でこそメジャーになりましたが、グレーンウィスキーの蒸留所はスコットランドでも数が少なく、「ポートダンダース蒸溜所」もほとんど世の中に知られていません。
ボトルデザインこそ従来の「ジョニーウォーカー」を踏襲し、「四角ボトル」や「斜め２４度のラベルデザイン」などは引き継がれていますが、中身はかなり革新的・意欲的な「ジョニーウォーカー」に仕上っています。
マスターブレンダーである「ジム・ビバレッジ」氏のサインはラベル上にも記載されていますが、既存の「ジョニーウォーカー」に囚われない「クラフト感」を狙ったシリーズだと言われています。
それを証明するかのように、これまでの「ジョニーウォーカー」にはほとんど見られなかった、驚くような甘さやグレーンウィスキーの特長がフィーチャーされていて、「ジョニーウォーカー」の新たな可能性を切り開いた一本だと言えます。
味わい的にも秀逸なバランスが感じられ、濃厚な甘みと微かなスモーキー感はウィスキーファンにも納得してもらえる出来栄えだと思います。
グレーンウィスキーの傑作、「富士御殿場シングルグレーンウィスキー１５年」にも比肩しうる一本です。
発売当時は２０００円程度で購入が可能だったのですが、数量限定だったこともあり今ではコレクターズアイテムとなって高値で取引されています。
今となっては飲む機会もめっきり減ってしまいましたが、ＢＡＲなどで見かける機会がありましたらぜひお試しください！
