【ウィスキー テイスティング】サントリーオールド 特級ボトル 1979年以前流通|リカーバード【蒸留酒】

  • おすすめ店舗
  1. リカーバード - Liquor Bird
  2. 蒸留酒の記事
  3. 【ウィスキー テイスティング】サントリーオールド 特級ボトル 1979年以前流通

【ウィスキー テイスティング】サントリーオールド 特級ボトル 1979年以前流通

  1. 基本データ
  2. 色合い
  3. 香り
  4. アタック・第一印象
  5. 味わい・テイスティング
  6. 総評・コメント

 

【基本データ】“外連味のない”味わい、サントリーの超オールドボトル

 

サントリーオールド1979以前ボトル (1)

 

・酒名     [ サントリーオールド 特級ボトル 1979年以前流通 ] 

・容量     [ 760ml ]

・アルコール度数[ 43% ]

・原産国    [ 日本 ]

・入手難度

容易   やや困難   極めて困難

1・・・2・・・3・・・4●・・5

・カクテルベースとして

難しい   普通   向いている

1・・・2・・・3・・・4・・・5

0● 使ってはいけない(もったいない)

 

色合い

 

濃淡

無色透明              琥珀色               近黒色

0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・●・・・・・・3・・・・・・・・・4

 ・カラー[ 少しオレンジの入った琥珀色。透明感がある。 ]

 

香り

 

赤果実系

 ・イチゴ ・ラズベリー ・さくらんぼ ・リンゴ

 

黒果実系

 ・カシス ・ブルーベリー ・黒色ぶどう

 

柑橘系

 ・レモン ・ライム ・オレンジ ・青リンゴ

 

トロピカルフルーツ系

 ・ライチ ・マンゴー ・パイナップル

 

その他果実

 ・洋ナシ ・アプリコット(杏) ・スモモ ・フランボワーズ

 

スパイス系他

 ・白・黒こしょう ・生姜(ジンジャー) ・紅茶 ・ウーロン茶 ・ジャスミン茶

 ・香草類(ハーブ) ・オレンジピール ・香辛料 ・キュンメル(姫ウイキョウ)

 

ミネラル系他

 ・チョーク ・貝殻

 

シリアル(穀物類)系他

 ・大麦 ・小麦 ・とうもろこし

 

花・草木・自然系他

 ・ラベンダー ・ミント ・梅 ・ハチミツ ・枯れ草 ・藁(わら) ・土 ・サボテン類

 ・サトウキビ(黒糖) ・ピート(泥炭) ・スモーク臭 ・紫蘇(シソ) ・樹脂

 

樽香・熟成由来の香り

 ・オーク樽香 ・シェリー樽香 ・バーボン樽香 ・コーヒー ・カカオ

 ・チョコレート ・アーモンド ・カラメル ・ナッツ・クルミ ・バニラ

 ・ドライフルーツ ・レーズン ・燻香・焦げ臭 ・クッキー

 

乳製品系

 ・ミルク ・バター

 

ペトロール(石油)・アルコール臭系

 ・セメダイン・ボンド

 

アタック・第一印象

 

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・●・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ ウッディなアタックだがアルコール感はあまりない。 ]

 

味わい・テイスティング

 

甘味

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ シェリーやカラメルの余韻が残る甘み。 ]

 

辛み

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・●・・・・・・・3・・・・・・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 甘みとスパイシーさが交互に出てくる。 ]

 

酸味

なし                普通                強い

0・・・・・●・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ ほんのり酸味。 ]

 

塩味

なし                普通                強い

0・・・・・・・・・1・・・・・●・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ かなりしっかりした塩味感じる。 ]

 

苦味・渋味

なし                普通                強い

0・・・・・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・●・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ 樽の風味がダイレクトに渋みに出ている。 ]

 

旨味

なし                普通                強い

0・・・●・・・・・1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・・・・4

コメント[ ほんの僅かな魚介類の旨み? ]

 

凝縮感・熟成感

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 樽由来の渋みや甘みが熟成感をカバーしている。 ]

 

個性

弱い                普通                強い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・・●・・4・・・・・・・・・5

コメント[ ここまでのOBは味わい云々よりも“歴史を感じる”個性。 ]

 

味わいから感じるフレーバー

 ・スパイシー ・ウッディ ・ピーティ ・フローラル ・フルーティ ・スモーキー

 

飲み口(風味・酒質)

 ・キリッと ・透明感 ・デリケート ・フレッシュ ・洗練された

 ・マイルド ・じんわり ・しなやかな ・滑らかな ・自然な ・メロー

 ・丸みのある ・心地よい ・まとまった ・口当たりの良い ・外連味(けれんみ)のない

 ・伸びやかな ・まったりとした ・とろけるような ・甘やかな ・暖かみのある

 ・上質な ・典雅な ・魅力的な ・ビロードのような ・豊かな ・奥深い

 ・豊潤な ・高級感のある ・円熟した ・味わい深い ・確かな ・リッチな

 ・しっかりした ・厚みのある ・濃密な ・飲み応えのある ・深みのある

 ・濃厚な ・ボリュームのある ・力強い ・骨太な ・重厚な ・複雑な

 ・重層的な ・凝縮感のある ・特別な ・個性的な

 

バランス

平凡                 一般的                 良好

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ 抜栓直後の暴れ感が時間の経過とともに落ち着いてくる。 ]

 

ボディ・骨格

ライト              ミディアム           フル・ヘビー

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・・●・・・4・・・・・・・・・5 

コメント[ この時代のオールドらしい骨太なボディ。 ]

 

フィニッシュ

短い                普通                長い

1・・・・・・・・・2・・・・・・・・・3・・・・●・・・・4・・・・・・・・・5

コメント[ シェリーとカラメルの余韻が残り続ける。 ]

 

総評・コメント

 

以前にもこのページで取り上げましたが、今回「サントリーオールド」のオールドボトルを改めてご紹介させていただきます。

サントリーの代表的なブランドとして、「角瓶」と並んでフラッグシップ的な存在で有り続けてきた「サントリーオールド」が、満を持して販売されたのは終戦直後の1950年でした。

「角瓶」が庶民のウィスキーだったのに対し、「サントリーオールド」は当時、働くサラリーマンの「高嶺の花」で、いつか出世したら飲みたい憧れのお酒でした。

しかしながら1964年の東京オリンピックの前後から日本は高度経済成長期に突入、これに合わせたサントリーの一大キャンペーンにより、ウィスキーは一気に一般家庭にも浸透することになります。

これに歩調を合わせるように「サントリーオールド」は爆発的な人気を博し、最盛期の1980年には1億3000万本以上を売り上げるまでになります。

いわば時代の寵児として一世を風靡した「サントリーオールド」ですが、その後徐々に人気に陰りが見られます。

1980年代後半にはワイン人気や焼酎ブームに押され、また1989年の酒税法の改正により海外の良質で安価なウィスキーが次々と輸入されるようになり、「サントリーオールド」は厳しい環境に晒されることになります。

更にこの頃、世界的なモルトウィスキーブームが訪れ、サントリーのフラッグシップは「サントリーオールド」からモルトウィスキーの「山崎」へと推移ししていきます。

こうして1980年代後半には売上トップを他のウィスキーに譲り渡すことになり、これを「オールド・ショック」と呼んでいます。

現在では折からの「ハイボールブーム」も相まって、ウィスキーのべースへの興味は薄れ、やや高めの価格設定の「サントリーオールド」には厳しい時代となっているようです。

こうした波瀾万丈の時代を生き抜いてきた「サントリーオールド」ですが、時代に合わせてその味わいにも変遷が見られます。

初期の「サントリーオールド」はリッチ&メロー、2000年代にはマイルド&スムーズ、そして現在はシェリー樽の風味が活かされたまろやかな味わいになっていると言われています。

さて、今回ご紹介するのは「サントリーオールド(特級ボトル・1979年以前ボトル)」ですが、まずはオールドボトルの特定情報について触れていきます。

オールドボトルの特定情報についてはいろんな要素があって、一番良く知られていて分かりやすいのが「特級表示」です。

こちらのページでも何回か説明してきましたが、1989年の酒税法の改正によりウィスキーの「特級表示」は廃止されました。

つまりボトルに「特級表示」があれば1989年以前に瓶詰めされたボトルだということが分かる訳ですが、それ以外にもいろんな情報源があります。

例えば「バーコード」の有無。

当然バーコードのないほうがオールドボトルということになります。

また税関番号の古さ。数字の若い方がより古いオールドボトルということになりますから、3桁の税関番号は相当のオールドボトルです。

また輸入代行者の名前。今ではほとんど見られない、総合商社が輸入代行をしているボトルはこれもまた相当のオールドボトルです。

こうした様々な情報から流通年代をある程度特定することは可能ですが、この「サントリーオールド1979年以前ボトル」にはかなり特殊な特定情報が含まれています。

実はサントリーの大阪本社は住所表記が変更されていて、それが1979年になります。

それまでは「堂島浜通」と表記されていたのが、1979年を境に「堂島浜」と表記されるようになりました。

この「サントリーオールド」はボトルの住所表記が「堂島浜通」となっているので、1979年以前、少なくとも今から40年以上前のスーパーオールドボトルだと特定できる訳です。

またこの頃のボトルには「VERY RARE OLD」と表記されています。

スコッチ等の熟成年数と比べると、「サントリーオールド」のそれは年数が少なく、これに対してクレームが入ったため、以降の「サントリーオールド」からは「VERY RARE OLD」の表記が消えたというエピソードが残っています。

そのテイスティングですが、抜栓直後は品質が安定せず、まだまだ「暴れ馬」の印象が強いのですが、1~2時間グラスに注いで置いておくと甘やかでまろやか、ウッディなニュアンスを前面に出したティピカル(典型的)なオールドボトルに変貌します。

どこか人の作為を超えたような印象も感じられ、いわば「外連味(けれんみ)のない」枯淡の味わいと言えるでしょうか。

ここまでのOBになると、味わいを語ること自体が野暮な行為だとも思われます。

まずは超オールドボトルに身を委ね、みなさん一人一人の余韻に浸ってみてはいかがでしょうか?

蒸留酒のカテゴリー

蒸留酒のタグ

■ 原材料

  • そば(0)
  • 山芋(0)
  • 酒粕(0)
  • ジャガイモ(0)
  • 麦(0)
  • 栗(0)
  • トウモロコシ(0)
  • 落花生(0)

■ 原産国

  • イタリア(0)
  • ポルトガル(0)
  • ギリシア(0)
  • インド(0)
  • 南アフリカ(0)
  • ペルー(0)
  • イラク(0)
  • 韓国(0)
  • エジプト(0)
  • モンゴル(0)
  • 日本(2)
  • アルメニア(0)
  • アメリカ(0)
  • その他(0)
  • フランス(0)
  • スペイン(0)
  • ドイツ(0)
  • オーストラリア(0)
  • 台湾(0)
  • ハンガリー(0)
  • コロンビア・南米(0)
  • シリア(0)
  • ヨルダン(0)
  • フィリピン(0)
  • インドネパール(0)
  • キプロス(0)
  • ジョージア(0)
  • イギリス(0)

ページの先頭に戻る

Copyright (c) Liquor Bird, Inc. All Rights Reserved.